辛い鼻水や鼻づまり、目のかゆみをもたらす花粉症。対策や治療法を耳鼻咽喉科が専門の松根彰志先生に聞いた。(野口涼)

Q. 花粉症の人はいつからどんな対策をしたらいいですか?

A. 早めに薬を飲み始め、マスクやメガネで花粉をブロックしましょう。

アレルギーの薬は飛散の1〜2週間前から

アレルギーの薬は早めに飲みはじめると効き目がよくなります。一番多いスギ花粉は、3月から飛散が本格化します。

花粉症の人は、飛散が始まる1~2週間前から薬を飲み始めるといいでしょう。

花粉の多い日は物理的にブロック

いざ花粉が飛び始めたら、ニュースなどの飛散情報に注目。飛散が多そうな日はマスクや眼鏡などで念入りに花粉をブロックするしかありません。

市販の花粉症グッズは医学的に効果が実証されているとは言えませんが、ためしてみて自分に合ったものを使うのもいいでしょう。

ちなみに花粉が多いのは、天気が良くて風がある日。反対に雨の日は花粉が地面に落ちるため症状は出にくくなりますが、翌日晴れたら要注意。落ちた花粉が舞い上がります。

まつね・しょうじ

日本医科大学耳鼻咽喉科教授。日本医科大学武蔵小杉病院耳鼻咽喉科部長。日本耳鼻咽喉科学会・日本気管食道科学会・日本アレルギー学会専門医。