明るい声にキラキラな笑顔、ポンポンと飛び出す話題……。あなたの周りに、人との距離の縮め方が上手な人はいませんか? 私の周りにいる「コミュ強」「コミュ力おばけ」たち6人に聞いた、友達付き合いのコツを紹介します。(高校生記者・ぷりん=2年)

【1】ささいな変化を見逃さない

友達のささいな変化を見逃さないようにしています。気付いてもらえるとうれしく、話題にもなるからです。ただし、声をかけるのは髪型やメイク限定。肌荒れや体形などには絶対に触れません。

友達に相談するときは、わざと少しふざけて、暗いムードをつくらないように心がけています。相手が気を遣わず本音を言ってくれるのでおすすめです。

私は寮生活をしていますが、インスタグラムのストーリーに頻繁に反応したり、積極的に遊びに誘ったりすると、会える機会の少ない友達とも関係を続けられます。(ぴくみんびーむ=2年)

文化祭のとき、部活で作ったフォトスポット

【2】相手が嫌がることをしない

「親しき仲にも礼儀あり」が、友達付き合いのマイルールです。距離を縮めたいときは、まず笑顔であいさつをして、相手の持ち物から話題を広げます。

もちろん、長続きの関係でも同じです。相手が喜ぶことをするよりも「嫌がることをしない」と決めています。

基本的に相手を優先しますが、自分の意見をしっかりと伝えるのも大切。相談を持ちかけられたら、友達の気持ちに寄り添い、絶対に否定からは入りません。(ゆぎ=2年)

仲良しグループでの神戸旅

【3】相手の笑顔を引き出す

相手を笑顔にすることを意識しています。仲良しグループ内では、率先してボケたり遊びを提案したりすることが多いです。

友達といると楽しくて、たくさん話してしまいがちですが、相談に乗るときはパシッと切り替えます。言い分はきちんと聞き、アドバイスを伝えます。なるべく否定はしません。

友達と狭く深く、長い関係を築きたいなら、定期的に遊び、相手の好きなものや嫌いなものを覚えておくのがよいと思います。(ももきゃん=1年)

サンタコスチュームでクリスマスパーティー

【4】干渉しすぎない

絶対に「干渉しすぎない」のがマイルール。具体的には、友達が困っているとき、相手の望む範囲内で協力します。逆に、自分が相談する場合は、相談相手に求めることを事前にしっかり伝えます。

会話では、話すのが4割、聞くのが6割です。好きなものや趣味について質問すると相手との距離が縮まります。(フランスパン=2年)

去年の地元のお祭り

【5】ハッピーになれる雰囲気を作る

忙しくて、友達に対してつい素っ気ない態度を取りがちなときこそ、相手も自分もハッピーになれる雰囲気作りを意識しています。「ありがとう」「ごめん」を言葉で伝えるのも大切です。

今はMBTIで相性を判断する人もいますが、MBTIより「話していて楽しいか」が大切。会話のきっかけを自然に作れると、良い友達できると思います。長期的な関係を築きたいなら、こまめな連絡が鍵です。(ゆう=2年)

今までに友達からもらった手紙。読み返すと元気が出る

【6】悪口は絶対に言わない

私の交友関係は浅く広くで、グループ内でのポジションはツッコミ役です。友達付き合いで大事にしているのは、絶対に悪口を言わないことと、感謝することです。

たくさん話してお互いを知る、相談に乗るときは真剣に耳を傾けるといった姿勢が、長期的な関係につながると思います。もっと仲良くなりたい子がいるなら、趣味などの話に共感したり積極的に遊びに誘ったりするのがおすすめです。(栗きんとん=2年)

【取材後記】コミュ強のコツは隠れた努力

友達付き合いのうまさは、一種の才能だと決めつけていました。しかし、その裏に隠されていたのは、相手への思いやりや心がけ、それらを続ける努力でした。6人を参考にすれば、私たちも「コミュ力おばけ」に変身できるはずです。