高校生世代の女子にとって生理痛や冷え性は身近な悩みだ。対策や病院を受診すべきタイミングについて産婦人科が専門の加藤聖子先生に聞いた。(野口涼)
Q.気になる症状があるので、産婦人科(レディースクリニック)に受診を考えているのですが、行きづらいです…
A.あらゆる世代の女性のための病院です。気軽に来てほしいです!
気軽に来てほしい
「高校生で妊娠したのかという目で見られるのでは」「内診で性器を触られる」など不安な気持ちになる方がいると聞きます。産婦人科は、妊娠・分娩(ぶんべん)はもちろん、10代の月経のトラブルから閉経後の女性の骨粗しょう症まで、「あらゆる世代の女性の健康管理を担う診療科」です。不安にならず、気になることがあれば、ぜひ気軽に相談に来る気持ちで産婦人科へいらしてください。
内診は無理やりされない
そうはいっても、産婦人科の受診はハードルが高いものかもしれませんね。特に性器に器具を入れて内部の状態を診察する「内診」は抵抗がある人が多いでしょう。器具を入れるので痛くないと言えばうそになります。ただ、内診は大事な診療行為です。器具も腟(ちつ)の大きさに合わせて変えて行っています。
どうしても嫌なら医師に相談してください。無理やり内診をすることはありません。内診中はカーテンが敷かれています。子宮の状態は内診以外に、超音波検査などでも診ることは可能です。
加藤聖子先生
かとう・きよこ 九州大学大学院医学研究院生殖病態生理学分野(産科婦人科)教授。