高校生世代が抱えがちな目のトラブルについて、慶應義塾大学病院の眼科医である鳥居秀成先生にアドバイスをもらった。(山口佳子)

Q.  私は目が悪いのですが、メガネが似合わないので使いたくないし、コンタクトも面倒です。

A.  保険適用外の治療があります。

 

「ナイトレンズ」とも呼ばれる「オルソケラトロジー」という方法があります。夜寝ている間に装着することで角膜の形を矯正するコンタクトレンズです。朝起きてからもしばらくは角膜の形が保持されるので、昼間コンタクトレンズをしなくても済みます。最近は近視進行を抑制する効果も期待されています。

ただし、しばらく経つと元に戻ってしまうので、毎夜続ける必要があります。オルソケラトロジーもコンタクトレンズなので、感染には十分に気をつける必要があり、洗浄や保管などの正しいケアが必須です。また、保険適用外の治療となります。

 

鳥居秀成先生 (慶應義塾大学病院)

とりい・ひでまさ 眼科専門医、医学博士。慶應義塾大学医学部眼科学教室で近視研究を行う。全国高校体育連盟空手部の大会ドクターも務める。