「Society 5.0」という言葉を聞いたことはないだろうか。これは、日本が提唱する未来社会のこと。狩猟社会(1.0)、農耕社会(2.0)、工業社会(3.0)、情報社会(4.0)と発展を遂げてきた社会(Society)の次のステージとして位置付けられている。Society5.0は、私たちが今後大学で学び、社会に出てからの生活や仕事に大きく関わってくるのだ。進路選びの参考にしてほしい。

仮想空間と現実空間が高度に融合

Society 5.0とは、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会」のこと。まずは次のコンセプトムービーを見てほしい。Society 1.0から5.0に至るまでのイメージをわかりやすく紹介している。

Society 5.0 未来社会 イメージ動画

 

情報社会の次に来る新たな社会は、あくまでも人間が中心。人工知能(AI)やロボット、自動走行車などの技術を使い、「少子高齢化」「地方の過疎化」「貧富の格差」などの克服を目指したり、希望の持てる社会、世代を超えて互いに尊重しあえる社会、一人ひとりが快適で活躍できる社会を目指していく。

これからの時代を生きる私たちにとって、生活スタイルや働き方などの面で「Society5.0」を実感していくことになるだろう。さらに、とくに理系分野に進む人には、今後専門的に学ぶことが、直接「Society 5.0」とつながっていく可能性が高い。科学技術の発展には、それを支える電気、化学、材料、建築、機械などの工学分野の研究が不可欠だからだ。

今後、社会がどう変化していくかを頭に入れながら、自分が進む進路を考えてみてほしい。

Society 5.0の実現を支える「工学の力」 
工学系大学をチェックしよう!
埼玉工業大学
千葉工業大学
日本大学工学部 

 

サイバー展示をスマホで視聴可能 「Society 5.0科学博」が開催中!

ここまで説明したSociety 5.0を体感できる「Society5.0科学博」が、東京スカイツリータウンで7月15日(木)から始まっている。メイン展示は7月28日(水)までだが、会場の展示物を疑似体験できる「サイバー展示」は9月5日(日)まで実施。スマホで視聴ができるので、ぜひチェックしてみてほしい。

 

人類が発明した素材で最も用途が広いといわれる「ポリマー」の、薄膜化と強靭化を同時に達成した「しなやかなタフポリマー」の展示。

 

 

「空飛ぶクルマ」と呼ばれるSkyDrive社の「SD-03」。2020年8月に公開での有人飛行試験を成功させた。

 

 「Society 5.0科学博」公式サイト

 

開催概要

【開催期間】
メイン展示:7月15 日(木)〜 7月28日(水)
サブ展示:7月15 日(木)〜 9月5日(日)
サイバー展示:7月17 日(土)〜 9月5日(日)
企業展示:7月15 日(木)〜 7月19日(月)
【会場】
東京スカイツリータウン®(東京都墨田区押上1-1-2)
・スカイアリーナ特設パビリオン(4F)
・団体フロア&ソラマチひろば(1F)
千葉工業大学 東京スカイツリータウンキャンパス
東京スカイツリー天望回廊
【共同主催】
内閣府(科学技術・イノベーション推進事務局)、
国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)