埼玉工業大学 工学部 生命環境化学科では、生命科学・環境科学・物質化学を教育研究の3本柱に据え、専門分野の教育・研究を進めている。学科内の12研究室は、植物ゲノム、遺伝子工学、光材料化学、マイクロ・ナノなど、いずれも将来にわたって必要とされる専門領域にフォーカスしている。

 

 

自然エネルギー用の蓄電に活用できる新しい電池

環境計測化学研究室 松浦宏昭准教授

金属(白金、パラジウム等)と非金属(窒素、酸素、硫黄等)を組み合わせたハイブリッド複合炭素材料の開発に成功するなど、新たな炭素材料を簡単に安価に作る技術開発を行っている。

注目されているのは、太陽光や風力など、自然現象の影響を受けやすく、発電出力が変動する「扱いにくい」電力を高効率で溜めておける蓄電池「バナジウム系レドックスフロー電池」の研究開発だ。太陽光発電とレドックスフロー電池を組み合わせた電力需給システムを開発・構築し、2020年3月から約3000時間におよぶ連続稼働を実現している。

「『化学は実験をやって理解する』学問。頭でいくら考えたって、それがデータで証明できなければ成功ではありません。だから、思ったことは、確実におかしいと思わない限り、とりあえず実験してみようというのが私の研究に対する心得です。たとえ失敗しても、経験値は上がります。そして、経験値が上がれば、その先には必ず一筋の光が差し込み、やがて成功という評価を得られるの ではないかと思います。失敗を恐れずに、若い学生の皆さんにはどんどん挑戦してもらいたいと考えています」(松浦准教授)

レドックスフロー電池(クリーンエネルギーの未来を支える)

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