辛い鼻水や鼻づまり、目のかゆみをもたらす花粉症。対策や治療法を耳鼻咽喉科が専門の松根彰志先生に聞いた。(野口涼)

Q. 今現在花粉症ではない人が、花粉症にならないためにできることは?

A. 花粉やダニを吸い込まないよう心がけましょう。

できるだけ花粉を吸い込まない

花粉症は、花粉が体内に入ることで発症します。今はまだ花粉症ではない人からと言って、マスクをしないでいるといつ花粉症を発症するかわかりません。

症状がない人もできるだけアレルゲンとなる花粉をブロックし、吸いこまないよう心がけることが大切です。

ダニアレルギーに気をつける

アレルギーの原因のひとつは住環境。

ダニを吸い込むとアレルギー体質、ひいては花粉症にもなりやすくなります。

花粉をブロックするだけでなく、ダニのすみかとなる絨毯やふとん、ぬいぐるみ、カーテンなどを清潔にすることを心がけましょう。

なお、すでに花粉症になっている人もダニアレルギーの治療をすると症状が軽くなることがあるようです。ダニアレルギーは季節を問いません。一年を通してくしゃみが出るなどの症状があれば、一度検査したほうがいいでしょう。

ダニアレルギーの場合も免疫療法があり、投与開始から3〜4カ月で効果が出始めます。

まつね・しょうじ

日本医科大学耳鼻咽喉科教授。日本医科大学武蔵小杉病院耳鼻咽喉科部長。日本耳鼻咽喉科学会・日本気管食道科学会・日本アレルギー学会専門医。