ストレスから心に不調をきたす高校生は少なくない。心のトラブルの対処法を、心療内科医の河合啓介先生に聞いた。(野口涼)

Q. マスクがないと不安。これって依存症でしょうか?

A.マスクが不快なのに外せない場合は要注意。

 

マスクをしている理由は何でしょうか。なにかしらの理由でマスクが必要で、つけると一時的に安心できる程度なら問題はありません。「嗅覚が過敏なので、においを遮断してしまいたい」「自分の容姿に敏感で、人の視線がどうしても気になってしまう」。どちらの場合もマスクは必需品といえるでしょう。

依存症を疑わなければならないのは、マスクをつけていることが不快なのに外すことができないとき。マスクをしているのが嫌なのに、どうしても外せない…と、自分で乗り越えるのが難しいと感じたら、ためらわずに専門家に相談してください。

河合啓介先生

 

かわい・けいすけ 日本心療内科学会理事。国立研究開発法人国立国際医療研究センター国府台病院心療内科診療科長。