時間の使い方の専門家として活躍する滝井いづみさんに、高校生が抱きがちな悩みについてアドバイスしてもらった。(安永美穂)
Q. 高校への通学中に勉強しようと思っても、電車が混んでいて単語帳を広げる余裕がないことも。時間を無駄にしないためにできることは?
A. アイデアを生み出す時間にしよう。
英語のCD教材やラジオなどを聞くのを習慣にすると、1日数十分ずつの積み重ねでも、継続すれば大きな効果が期待できます。どんなペースで予習に取り組めば授業に間に合うか、提出物はいつまでに仕上げればよいかといった、勉強計画を見直す時間に充てることも可能です。
また、机に向かって考えるより、移動中の方が良いアイデアが生まれることも多いので、部活や委員会、行事の準備などをどうやって進めていくかを考えてみるのもよいでしょう。「将来はどんな勉強をしたいか、どんな仕事に就きたいか」といった進路のことを考えたり、「自分の強み・弱みは何だろう」といった自己分析に取り組んだりするのも、賢い時間の使い方だと言えます。
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たきい・いづみ 質問を投げ掛けることで相手の思いを引き出すコーチングの手法を学び、時間の使い方に悩む人々のサポートに取り組む。著書に「『時間がない!』から抜け出すちょっとした方法」(大和出版)。