英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)は2025年10月9日、世界の大学のうち115カ国・地域の2191校を研究力や国際性などの基準で順位付けした「世界大学ランキング」の2026年版を発表した。世界トップは10年連続でオックスフォード大学(英国)だった。

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米英がベスト10独占もトランプ政権の影響で伸び悩み

2位にはマサチューセッツ工科大学(米国)、3位にはプリンストン大学(米国)とケンブリッジ大学(イギリス)が入った。10位以内を米国と英国の大学が独占した。ただ、THEの分析によると、米国の大学はトランプ政権の影響で伸び悩んでいるという。加えて、毎年一貫してランキングを上げてきた東アジアや東南アジアの大学も、成績が停滞している。

THE世界大学ランキング2026 世界のトップ20校

昨年と比べ新たに99校がランキング入りした。中国はトップ40に5大学がランクインしており、昨年の3大学から2大学増加。香港はトップ200の中に6大学がランクインした。インドは今年初めて、米国に続いてランクインした大学の数が2番目に多い国となった。

200位以内に中国13校、日本は4校

アジアトップは中国の清華大学で12位に入ったほか、北京大学が13位に入るなど、中国の大学が順位が昨年に引き続き高い結果となった。中国は200位以内に昨年同様13校ランキング入りした。

日本のトップは東京大学の26位。昨年より順位を上げたが、清華大学などには及ばなかった。日本から200位以内には京都大学(61位)、東北大学(103位)、大阪大学(151位)を含め4校が入った。

THEは、「教育」「研究環境」「研究の質」「産業への貢献」「国際性」の5分野を設けて細かく指標を設定している。博士課程教育や論文の影響力などの基準のウエートが高く研究重視型の大学を想定したランキングだ。