部活動や体育の授業、体育祭など、高校生活は日焼けをしやすい場面が多い。日焼けは焼けるだけでなく、肌の健康にも影響するため注意が必要だ。皮膚科医の野村有子先生に、日焼けが引き起こすトラブルとケア方法を聞いた。(野嶋敦子)

部活や行事で日焼けする
高校生活では、部活動や学校行事で屋外にいる時間が長くなりがちだ。気がつけば日差しを浴び続け、うっかり日焼けしてしまう時もある。
中高生に聞くと「日焼け」の悩みが多く、「日に焼けるとヒリヒリします」(高3女子)といった声も上がっていた。

【紫外線の悪影響】肌の老化現象を引き起こす
そもそも、日焼けの原因になる紫外線は、肌にどんな悪影響を当たるのだろうか。紫外線を適度に浴びるのがうつ予防にも関係しているという研究もある。ただし、油断は禁物だ。
長い目で見ると、日焼けは赤くなって炎症を引き起こすだけでなく、免疫力を下げたり、シミやシワなどの皮膚の老化を早めたりすると言われている。「皮膚がんのリスクが高まったり、ヘルペスなどの免疫に関わる病気の引き金になったりする可能性もあります」

【日焼けのケアは?】すぐに冷やそう
日焼けで赤くなり熱を持って痛みがある場合には、肌に炎症が起きている可能性があるので注意が必要だ。
「すぐに患部を冷やして水分を取ります。症状が続くようであれば早めに皮膚科を受診してください」。冷やすときは保冷剤を直接肌にあてるのはNG。柔らかいタオルなどに包んで使おう。

日焼けをした日は、自分の肌の変化をよく観察しよう。「ビタミンCを意識した食事を取ったり、薬用ローションを使ったりするなど、早めのケアを心掛けてください」
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