家庭、芸術、保健体育などの「副教科」は、「才能がないから無理だ」と思っている人や、「筆記試験は『捨てる』」という人も多いかもしれません。しかし全国有数の進学校出身で、9月からアメリカの大学に進学予定のすいさんは「少ない労力で良い点が取りやすい、『タイパがいい』科目」だと言います。取り組むコツを教えてもらいました。

1~2時間集中すればいい成績は狙える

副教科では実技と筆記試験がある学校が多いと思います。まずお伝えしたいのが、副教科の筆記試験は基本的に「覚えるだけ」の対策がとてもしやすいテストだということ。ただ、その「覚えるだけ」が面倒だ、できない、と思っている人も多いですよね。

数学や英語など他の主要科目に時間を取られ、副教科まで手が回らない、あるいは副教科の対策を諦めている友達が私の周りにもたくさんいました。しかしだからこそ、1時間、2時間でも集中して対策をすることで、他の人より良い成績が取りやすいとも言えます。たとえ実技が苦手でも、良い成績は狙えるのです!

暗記用マーカーで重要語チェック

先ほども書いたように、副教科は「覚えるだけ」のことが多いです。そこで私はいつも、教科書の太字になっているところに暗記用のマーカーを引いて、赤シートで隠して覚えるようにしていました。特に家庭や保健体育では、常識的に考えれば納得できるようなことも暗記事項に入っていることが多いです。マーカーを引いている時にも場面を想像するなど頭を働かせながら、「なるほど」という感覚を大切に教科書を読むようにすると、比較的簡単に覚えられると思います。マーカーを引くという作業だけはテスト前日ではなく数日前、もしくは授業中に行うと、テスト前日は覚えるだけの状態にでき、「一夜漬け」がより効率的になります!

暗記用マーカーを使う

実技はネットでコツをリサーチ

とはいえ、科目によっては実技の成績が筆記試験以上に重視されることもあります。例えば、美術。私は中学生の時、美術の実技がとても苦手で、筆記試験の成績は良いのに作品の成績のために評価が下がってしまうことがよくありました。

そこで、事前にインターネットでコツを検索し、自分の作品にどのように取り入れられるのかを簡単に頭に入れるようにしました。うまくいかないことももちろんありましたが、作品が良くなったことも何度かあります。実技が苦手で悩んでいる人におすすめしたいやり方です!

紹介した「一夜漬け」の方法は、テスト後すぐに忘れてしまうので、全ての科目におすすめすることはできません。しかし、少しでも「楽に」成績が上がると、勉強へのモチベーションも高まるのではないでしょうか?副教科の成績が取れずに悩んでいる人の助けになればうれしいです。             

すい 中高時代の得意科目は社会と英語。東京大学への進学者も多い、首都圏の高校に通っていた。9月からはアメリカの大学に進学予定の新大学1年生。趣味は読書、旅行、料理、そして食べること。