世界の高校生が物理の難問を解いて競う第55回国際物理オリンピック(IPhO2025)が7月17日から25日にフランス・パリで開催され、日本代表として高校生5人が出場。金メダルを3人が、銀メダルを2人が獲得した。代表の一人・角谷賢斗さん(東京・開成高校3年)が世界3位に輝いた。文部科学省と物理オリンピック日本委員会が7月28日、発表した。

理論問題や実験問題に各5時間かけて挑戦

大会は大学などの教育を受けていない20歳未満が対象で、世界91カ国・地域の406人が参加。理論問題や実験問題にそれぞれ5時間かけて挑戦し、その得点合計でメダルを競い合った。

金3、銀2 角谷賢斗さんは世界3位

日本代表は2006年以来、国際情勢のため派遣できなかった昨年を除いて、代表選手を派遣している。今年は18回目の参加となる。今回の成績は次の通り(敬称略)。

  • 角谷賢斗(かくたに・けんと、東京・開成高校3年) 金メダル=3位
  • 濱田泰成(はまだ・たいせい、兵庫・灘高校3年) 金メダル=20位
  • 佐藤耀大(さとう・ようた、神奈川・市立横浜サイエンスフロンティア高校3年) 金メダル=23位
  • 井戸沼悠成(いどぬま・ゆうせい、東京・筑波大学附属駒場高校3年) 銀メダル
  • 伊丹翔治(いたみ・しょうじ、兵庫・灘高校3年) 銀メダル
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金メダルは参加者の成績上位約8%に、銀メダルは続く約25%、銅メダルは続く約50%の割合で与えられる。来年の第56回国際物理オリンピックはコロンビアで開催される予定だ。