世界の高校生が生物学の実験と理論の試験に挑む第36回国際生物学オリンピック(IBO2025)が7月20日から27日にかけてフィリピン・ケソンで開催され、日本代表として高校生4人が出場。全員が銀メダルを獲得した。文部科学省と国際生物学オリンピック日本委員会が7月28日、発表した。

世界79カ国・地域の305人が参加

大会は大学などの教育を受けていない20歳未満の生徒が対象。生物学の研究への興味を深めて才能を伸ばしてもらうとともに、生物学好きの生徒同士の国際交流を図ることなどが狙い。今年は世界79カ国・地域の305人が参加した。

4人全員が銀メダル獲得

日本は2005年から参加を開始し、毎年4人の選手を派遣している。今回の成績は次の通り(敬称略)。

代表の生徒4人。全員が銀メダルを獲得(国際生物学オリンピック日本委員会事務局提供)
  • 大島寛生(おおしま・ひろき、埼玉・大宮高校3年) 銀メダル
  • 高山歌歩(たかやま・かほ、京都・洛南高校1年) 銀メダル
  • 竹之内涼介(たけのうち・りょうすけ、東京・開成高校3年) 銀メダル
  • 丸谷周(まるたに・いたる、東京・筑波大学附属駒場高校3年) 銀メダル

例年、金メダルは参加者の上位約1割に、銀メダルが続く約2割に、銅メダルが続く約3割に贈られる。2026年の第37回国際生物学オリンピックはリトアニアで開催される予定。