勉強が得意な先輩は、暗記科目にどうやって取り組んでいたのでしょうか。全国有数の進学校出身で、9月からアメリカの大学に進学予定のすいさんに、高校時代に実践していた暗記科目に取り組むコツを教えてもらいました。

【1】隙間時間に赤シートで暗記

まずは鉄板の、「暗記マーカー・オレンジ色のペンと赤シート」の組み合わせ。覚えたい部分をオレンジ色で書いたり、マーカーを引いたりしたところに赤色のシートをかぶせたりすると消えるというものです。

隙間時間に赤シートを使って暗記

すでに使っている中高生は多いと思いますが、やはりとても効率的に覚えることができ、私にとっても必須の勉強用具でした。なんといっても赤シートで隠れた部分を思い出して頭の中で言う「アウトプット」と、隠していた部分を見て、頭にいれる「インプット」を同時に行えるのがおすすめの理由です。

ペンと赤シートを使って暗記する時のポイントは、隙間時間に短時間で学習すること。私は電車で通学していたので、テスト前はすぐに取り出せる場所に赤シートを挟んだプリントやノートをしまっておき、電車内ですぐに見られるようにしていました。電車やバスは乗る時間が決まっているので、短時間で集中して復習でき、効率を高められます。

【2】友達と問題を出し合う

次に、友達と一緒に覚えること。私は、暗記科目のテスト前に、友達数人と世界史や地理の問題の出し合いをしていました。早押しクイズのようになって楽しいし、友達の答えを聞くのも勉強になります。

暗記したい単語を使った面白い替え歌や語呂合わせを作って覚えることもありました。歌は頭に残りやすく、私は3年前に友達と作った地理単語の替え歌を今でも歌えるほどです。面倒で気の進まない暗記も、友達とやれば少しでも楽しい思い出にすることができると思います。

【3】まとめノートは作らない

最後に、時間がない時はあえて全範囲の「まとめノート」を作らないことです。緊急で覚えなければならないテスト前に「まとめノート」を作っていると、範囲全てをカバーしきれず、覚え残しが出てしまいかねません。

そこで、まず教科書やノート、プリントなどに直接書き込み、何周も読むことで一通り頭に入れます。その後、苦手なところやどうしても覚えられないところだけを書き出してまとめ、テスト直前に見直せる「お助けプリント」を作ります。こうすることで、苦手な部分を集中的に何度も見ることができ、暗記の効率が高まります。

私が中学校・高校での試行錯誤を通して気づいたことは、暗記にはとにかく効率が命だということです。皆さんも、効率よく暗記をして定期試験や受験を乗り越えてください。応援しています!

すい 中高時代の得意科目は社会と英語。東京大学への進学者も多い、首都圏の高校に通っていた。9月からはアメリカの大学に進学予定の新大学1年生。趣味は読書、旅行、料理、そして食べること。