私が通う学校には帰国生が多く在籍しています。英語が話せないために仲間はずれにされた経験から、どのように英語力を伸ばしたかを紹介します。(高校生記者・えだまめ=1年)
帰国生に憧れ「友達になりたい!」
中学校の頃、英語入試で入学した帰国生に対して、海外での経験がない私は憧れを抱いていました。「絶対に友達になりたい!」と意気込み、帰国生の2人に勇気を出して何度も話しかけてみました。

しかし、何度声をかけても親しくなれる気配がありません。理由を帰国生と仲のいい一般生の友達に聞いたところ、私の英語のレベルが低く、アメリカのポップカルチャーに詳しくないからあまり関わりたくないらしいと分かりました。
聞いた瞬間、悲しみよりも強い悔しさが込み上げてきました。英語が話せず、欧米のカルチャーの知識もないという理由だけでなぜ私は下に見られなければいけないのだろう。「いつか同じくらい話せるようになって見返したい」と心に火がついたんです。
【1】英語の絵本を多読
pとqの違いもわからない状態から、必死に英語を勉強し始めました。
まずは、英語の絵本の多読から始めました。10ページほどの薄い絵本を毎日読み続け、1年間で100冊を読破しました。基礎的な文法や表現が整理されており、私の英語力の土台となりました。
【2】英語でYouTube視聴
次に取り組んだのは、英語でのYouTube動画視聴です。英語字幕付きのオーディション番組などを見ました。最初は呪文のようにしか聞こえませんでしたが、継続すると耳が慣れ、リスニング力が向上しました。
中3で英検2級に合格
これらの習慣のおかげで、中学3年のときにはGTECスコア1118、英検2級にも成績上位1%に入り合格しました。悔しさから始めた勉強でしたが、続けるうちに「世界中に友達を作りたい」という前向きな目標が芽生え、今は楽しく学べています。
まだネーティブのように話せる域には達していませんが、これまで積み重ねてきた学びを信じて、これからも挑戦を続けていきたいです。