読者のぽやこさん(3月卒業)は、高校での部活選びに失敗してしまったそうです。自分と合わない部活で心身に不調が出てしまった経験から、部活選びのアドバイスをしてくれました。
憧れて入った部活は厳しすぎた
私は映画「チア☆ダン」がきっかけで、チアダンスに強い憧れを持っていました。高校ではチアができるダンス部に入ると決めていて、部活動を見学してすぐに入りました。しかし、これが「地獄の始まり」だったのです。
私の学校のダンス部はものすごく厳しく、少しでもミスをすると理不尽に怒られる日々……。体調不良や用事での欠席や早退は悪いことと扱われていました。
涙が止まらない、体調も崩しがちに
私はダンス未経験だったので、周りについていこうと人一倍練習しました。しかし、プレッシャーでなかなか成果を発揮できず……。先輩や同級生から「やる気あるの?」ときつく言われたり、からかわれたりすることもしばしばでしたが、「私が悪いです」と受け止めていました。
部活のストレスで、自分がだんだんおかしくなっていきました。家族に八つ当たりするようになったり、部活できつく注意されるたびに涙が止まらなくなったり……。部活が始まる前に「死にたい、消えたい」とまで思うように。日常生活にもその気持ちを引きずって、体調を崩すことが増えました。
担任の一言で退部を決意
そんな自分が恥ずかしく、悩んでいた時に、心配した担任の先生が声をかけてくれました。相談すると、「誰だってそうなる時はあるし、つらいと思ったら自分の心のためにもやめるのも一つ。退部は逃げじゃないよ」という温かい言葉をかけてくれました。その言葉を受け、心身が壊れたら元も子もないと思い、退部を決意しました。
その後、担任の先生の勧めで放送部に入部しました。放送部は部員全員仲が良く、ミスをしても「大丈夫だよ」と励ましてくれます。以前の部活に比べてとても楽しく、自信も持てるようになりました。
「本当に自分に合っているか」考えて
私が部活選びに失敗したのは、見学で内容をじっくり見ずに「憧れ」で入部してしまったのが原因だと思います。見学には何度か足を運び、よく考えてから入部するべきです。
「退部は逃げ」ではありません。もし心身が壊れるほどつらいと感じたら、退部も選択肢の一つだと思います。ただ、部活動を転々とするのは周りからの印象も良くないので、入部前にしっかり見学をして「本当に自分に合っているか」を考える必要があると思います。
心身を壊すとなかなか元には戻らない
部活動では仲間と絆を深め、青春を楽しめます。しかし、選び方を失敗すると心身に支障が出てしまい、楽しい高校生活を送れなくなるかもしれません。私は退部後、罪悪感や自分の無能さにより落ち込むことが増えてしまいました。一度精神が壊れてしまうと、気持ちを元に戻すのに時間がかかります。そうならないためにも自分に合った部活動を選んで、楽しい高校生活を送れるように頑張ってください!
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