高校生新聞社は、1998年から「高校生新聞社賞」を設け、高校3年間でひときわ努力を重ねた生徒をたたえてきた。25回目を迎えた今年は全国の733校・2759人が受賞。2~3月にかけて全国の高校の卒業式や全校集会などで表彰が行われた。(文・写真 椎木里咲)
高校生新聞社賞は、高校生活を通じ学業や文化・スポーツ、生徒会、各種委員会、ボランティアなどの活動に積極的に取り組み、大きく成長した生徒が対象。1校1名または1団体が校長から推薦される。
このうち、洗足学園高校(神奈川)から推薦された松井瑛(はな)さんは、3月14日に行われた表彰式で、宮阪元子校長から賞状を授与された。
松井さんは中学2年生のときに授業で扱った哲学に興味を持ち、高校2年生のときには古典文学を読んでさまざまな高校生と意見交換をする「アスペン・ジュニア・セミナー」に参加。コロナ禍の中でも、小学生向けにオンライン家庭教師のボランティアを行うなど、課外活動に意欲的に挑戦してきた。
賞状を受け取った松井さんは「課外活動は自分の興味を広げるために、積極的に参加していました。それがこのような賞につながってうれしいです」とにこやかに語った。卒業後はイギリスのユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンに進学し、社会学やデータサイエンスを学ぶ予定だ。