つちや・たお 1995年2月3日生まれ。東京都出身。2008年、映画「トウキョウソナタ」で女優デビュー。主な出演作は、ドラマ「鈴木先生」「まれ」、映画「orange‐オレンジ‐」ほか。映画「トリガール!」(9月1日公開)、「8年越しの花嫁」(17年冬公開)「となりの怪物くん」(18年公開)にて主演を演じる。

演技にも、テレビのバラエティー番組にも、全力で挑む姿が感動を呼ぶ女優・土屋太鳳さん。何事にも真面目に向き合う姿勢は、高校時代のダンス部で培ったという。毎日朝練があるハードな部活と勉強を両立できた秘けつとは……。高校生記者が聞いた。(聞き手・徳山夏音、大内尚樹、構成・中田宗孝、写真・玉井幹郎)

ダンス部に懸けた3年間

──高校の思い出は何ですか。

ダンス部での3年間が私の高校時代の全てです。厳しい部活で、午前7時半からの朝練、放課後の練習はもちろん、昼練もほぼ毎日ありました。

──忙しい部活と勉強をどう両立させていたのですか。

思いきって「超朝型」の生活にしました。夜10時に就寝して深夜1時に起きます。それから早朝5時まで勉強。そして6時までの仮眠で、頭をスッキリさせてから朝練へ行っていました。

──……すごいです。

大変ですが、勉強の合間にクッキーを食べることを自分へのご褒美にしていました。食べることが息抜きで、幸せを感じるひとときでした。今でも私の座右の銘は「ご飯はよくかむ」なんです(笑)。

予定は苦手なことから

──苦手な教科の勉強は、つい後回しにしてしまいます。

まずは苦手な教科の勉強の予定を優先して手帳などに書き込んでしまう。スキマ時間に趣味などやりたいことを入れていくと良いかもしれないです。書き出すことが大事です!

──高校時代は何を目標にしていましたか。

「ダンスをもっと上手に踊る」こと。大会の出場メンバーに選ばれたかったですし、女優活動を始めていたので、「ダンスで表現力を磨いていけば、演技にもきっと役立つ」と思っていました。部活と勉強を両立した高校時代の経験が今に生きています。

うれしいときはスキップ

──映画「兄に愛されすぎて困ってます」で、どんな演技を心掛けましたか。

撮影中は「女子高生として生きること」に徹しました。私の演じるヒロインが、今どんな心境なのかしっかり伝わるよう、うれしかったらスキップするなど、体全体を使い、感情を大きく表現しました。

──複数の男性からの告白に何度も心が揺れ動きますね。

笑ったり泣いたり忙しい女の子。恋の駆け引きと同じように、演技でも男性役者のお芝居から始まり、それに合わせて自分のお芝居をすることが求められました。受け身の演技の連続でした。

──高校生へメッセージをお願いします。

今を楽しみながらも、限られた時間の中で部活や勉強を頑張っていると思います。もし、すぐ良い結果が出なくても、決して無駄ではありません。努力はいつか必ず実ります。

 

 

兄に愛されすぎて困ってます
 恋の告白12連敗中の女子高生・せとか(土屋太鳳)。ある日、初恋の人だった高嶺(千葉雄大)や上級生の千秋(草川拓弥)から恋のアプローチを受けて、突然モテ期に。だが、せとかの兄はるか(片寄涼太)に恋路を何度も邪魔されてしまう……。配給:松竹。6月30日(金)から全国公開。
Ⓒ2017「兄こま」製作委員会 ©夜神里奈/小学館

取材を終えて】初めての取材でしたが、土屋さんの優しい笑顔で徐々に緊張がほぐれ、楽しんで取材できました。質問に真剣かつ丁寧に答えてくださり、「限られた時間の中で自分にできることを一生懸命頑張ることが大切」と話してくださいました。どんなことにも情熱を持って努力することが大切だと教わりました。
(高校生記者 徳山夏音)
 

 プレゼント

土屋太鳳さんのサイン色紙を2人に!

応募はこちらから。※2017年7月9日(必着)