いろいろと制限の多いコロナ禍。そんな中でも恋がしたい、恋人がほしいと思っている大学生はたくさんいる。3人の女子大学生に取材し、恋愛事情を聞いた。(ベア=大学2年)

コロナ感染の不安と戦い恋人に会いに

まず、高校生のころから付き合っている彼氏と遠距離恋愛をしているAさん(大学2年)に話を聞いた。

「普段は、週に2回ほど電話をすることを決めていて、1カ月か2カ月に1度、お互いの家に行きます。毎回旅に出るようで楽しいですが、コロナ感染の不安が付きまといます」

印象的だったのは、Aさんが彼の住む街へ行く日のこと。「車内が混雑していて、座席に座ることが不安でした。片道3時間の移動時間ずっと立って過ごしました」。感染することへの不安と、恋人に会いたい気持ちの葛藤が伝わってきた。

遠距離恋愛中のAさんはコロナ感染の不安を語る

Aさんはもうすぐ付き合って3年を迎える。「告白された場所はディズニー。記念日にはディズニーに行きたいねと2人で話しています。しかし、コロナの感染状況が読めないため、予約ができず、計画を立てることもできていません」

飲み会なく仲が縮まらず…

次は、最近ダイニングカフェでアルバイトを始めたBさん(大学2年)。春休みになり、ゆとりができたことで始めたアルバイト。そこで気になる先輩に出会った。

「厨房(ちゅうぼう)で調理する姿がかっこよく、気づけば気になる存在に。普段何をしているのか、何歳なのか、どんな趣味があるのか、聞きたいこともだんだん増えてきました」

しかし、コロナ禍で歓迎会や飲み会は禁止に。テキパキと働かなければいけない場で、先輩とBさんの関係はなかなか縮まらない。

Bさんはアルバイトで気になる先輩に出会った。写真はバイト先で使っているメモ帳

「仕事モードの自分はいつもより明るい仮面をかぶっているから、素の自分は見せられていない」とBさんは困った様子。そんな中でも、バイト中に先輩がおやじギャグを発したときには、先輩の素の姿が見られたような気がしてうれしかったという。「こんな状況下でも、時間を重ねてもっと距離が近づけば好きになるかもしれない」と声を弾ませていました。

マッチングアプリで彼氏ができた

最後に、マッチングアプリで出会いのあったCさん(大学2年)。「住んでいる場所を限定せず、多くの人と知り合えることがアプリでのメリットです」

コロナ禍で出会いの場が減ったことで、マッチングアプリやZoom合コンなどで出会う人も増えているという。Cさんは、友達に通っている学部に異性が少ないことを相談した際に、勧められて始めた。

マッチングアプリでの出会いも増えている

「初めは出会えるものか半信半疑でした。相手に会ったことがないため、外見などにとらわれることなく、言葉選びや気遣いに引かれました」

普段はメッセージ機能より通話をしているという。「好きになった相手には、ありのままの自分を見せることができました。寝落ち通話(相手が眠るまで通話を続けること)が苦手ですが、いつの間にか眠ってしまうほど安心できる人」だと話す。

彼とはまだ実際に会えていない。「今度会う約束もしていますが、実際に会ったときに緊張してしまうかもしれないと、少し不安も。(アプリは)危険かもしれないと避けていたけれど、この人と出会えたから一歩踏み出して良かった」とはにかんでいた。