オミクロン株を筆頭とし依然と猛威をふるう新型コロナウイルス。感染し療養生活を送る高校2年生のレオさんが、不安な毎日の中で感じたことや、同世代の読者に伝えたいことを語ってくれました。

父が濃厚接触者に、その後「陽性」

私の父は、会社で一緒に働いていた人の濃厚接触者となり、出勤停止になりました。その影響で家族全員が自宅待機になりました。

はじめは休めるといううれしさが大きかったです。しかし、父に咳(せき)や発熱などの症状が出始め、検査の結果、陽性が確認されました。

次の日、私も喉の痛みを感じ、不安に思っていると、翌日に39度の発熱、咳、鼻水などの症状が出てしまいました。そして、私も陽性と言われました。

療養中に服用していた薬や使っていた体温計、熱さまシート

毎日「情けない、むなしい」気持ちで涙が…

毎日自室まで母にご飯を届けてもらい、一人でご飯を食べて、空の食器を廊下に置く。「おいしい」と伝えることすらできず、ただただつらかったです。

家族と言葉を交わすことは3日ほどなく、全ての会話はLINEに置き換わってしまいました。起き上がることすらつらく、毎日、日が昇ってきて沈むのをぼーっと寝転んだまま眺めていると、「情けない」「むなしい」という気持ちで涙が出ました。

母からのメッセージ。対面で会うことは出来ないため、廊下にこれを置いてくれてた

だんだんと体調も回復してきて、「外に出たい」と思うのですが、保健所から「軽快後3日たたなければならない」と指示がありました。

友達に送ってもらったノートを、家でひたすらうつす毎日です。うつしても何も理解できず、学校に復帰しても授業を理解できないのではないかと不安です。だんだんと学校に行くのが怖くなってきました。

当たり前の毎日、奪われた

私は初め、「若い人はどうせ軽症だろう。ワクチンも打ってるし大丈夫」とコロナを甘く考えていました。でも、いざ自分がコロナになると、症状よりも何よりも、当たり前の毎日を奪われたことがつらくてたまりませんでした。

家族みんなで食卓を囲むことも、会話をすることもできず、孤独の日々を送ることになるとは思っていなかったです。学校に突然行けなくなって、授業に置いていかれて、しんどいから勉強もできなくて。復帰しても、クラスメートに避けられるかもしれない。そんな不安もあります。

コロナを甘く見ないでください。ひとごととは思わないでください。誰がかかってもおかしくないです。明日はあなたがかかってるかもしれないんです。どうかこの文章が多くの人に届きますように。(高校2年女子・レオ)

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