果敢な攻めでチームの勢いを作った寺嶋良(青木美帆撮影)

8月6日に千葉県船橋市で開催された全国高校総体(インターハイ)バスケットボール男子準決勝。洛南(京都)は、明成(宮城)と対戦し、59-79で敗北した。

■明成のエースセンターに手を焼く

吉田裕司コーチと村井大陸(3年)=広島・国泰寺中出身=は同じ言葉を口にした。「出だしで構えてしまった」。第1ピリオドのスコアは8-17。第2ピリオドは13-23。前半に積み上げられた19点のビハインドが、重くのしかかった。吉田コーチは試合後、「様子を見ていたらズルズルと点差が開いてしまった。早めに手当てができなかった私の責任です」と話した。
 
特に明成のエースセンター、八村塁(2年)=富山・奥田中出身=に手を焼いた。明成の多彩なディフェンスには対応できたものの、最後に構える八村を意識しすぎるあまりに、ベストなシュートタイミングに躊躇(ちゅうちょ)してしまった。
 
村井も、ドリブルからフリーで放ったミドルシュートを立て続けに落とした。「ドリブルを1つ余計に入れてしまって、八村君の伸ばした手が視界に入ってきて、シュートがブレてしまった」と振り返る。後半は寺嶋良(2年)=東京・梅丘中出身=のスピーディなアタックが決まり始めたものの、差は縮まらなかった。

 

■誰もがキャプテンをできるチームに

ここ数年の洛南に飛び抜けたエースは存在しない。そのかわり、粒ぞろいの精鋭たちが入れ替わり立ち替わり活躍し、日替わりヒーローを輩出する。今大会もベンチ入り12人のうち、「9〜10人が計算できるようになった」と吉田コーチは話す。

ジャンプシュートを打つ村井大陸主将(青木美帆撮影)

「みんなが普段から声を掛け合って、誰が出てもコート内で声が止まらないことを意識している。キャプテンは僕だけど、誰でもキャプテンができるようなチームになっていきたい」と村井。残る全国大会はあと2つ。総合力の高さに一層の磨きをかけて、さらに高いところを目指したい。(文・写真 青木美帆)