太っていることがきっかけで、いじめられた経験を持つ高校生のちーちゃん(3年)。痩せてからも、「太ってる」と周りから言われているように思っていたそうです。そんな彼女を救ったのは友達の存在。これまでを振り返ってもらいました。

食べることが大好き、体形が原因でいじめられ……

幼いころから、両親と変わらないぐらいの量を食べるほど食べることが大好き。好きなだけ食べていました。小学校に入る前までは、まったく自分の体型を気にしていませんでした。

しかし小学校に入って、男子から「デブ」などと言われて、いじめられました。小学校の高学年には、体型を気にするようになりました。人間関係が全然うまくいかず、休み時間も教室に1人でいました。このときは自分の性格も、体型も嫌いでした。

いつしか登校を拒否するほど、精神的に追い詰められていました。

親からは登校するように言われていたので行きましたが、1人でいるほうが楽でした。その後、中学受験をし、小学校のメンバーと離れることができて「うれしい」とさえ感じました。

小学校からの親友と(右が筆者)

「太ってる」と思われていないか気になって

中学校で運動部に入ったことで、自然と痩せることができましたし、体型でいじめられることはありませんでした。

でも、私は小学校での経験があり、女子校なので、周りの女子から「なんであんなに太ってるの?」と言われているような気がして、仕方ありませんでした。

部活でも、私がいちばんぽっちゃり体型でした。クラスの子もみんな足が細かったり、顔が小さかったり、本当に憧れてしまうような体型の子ばかりでした。

嫉妬というよりは「こんな子のようになりたい」と思うようになり、高校生になってからはより一層気にしていました。

部活の友達と(右が筆者)

友達は気にしてなかった、自分に自信を持って

でも、私が感じたのは、高校生ぐらいになってしまえば、自分で気にしていても周りはあまり気にしてないし、いじめの原因にもならないこと。そして、自分が気にし過ぎている部分もあったということです。

中高一貫女子校という環境下ですが、友達がたくさんできました。こんな私でも相手から声をかけてくれる、あいさつしてくれる。当たり前のことですが、私にとってはありがたくうれしいことでした。

みなさんも自分に友達がいるということに自信をもち、友達に感謝する気持ちを忘れないでほしいです。(ちーちゃん=3年)