不登校や通信制課程の高校に対して、どのようなイメージを持っていますか? 私は中学時代に不登校を経験し、全日制高校に進学しましたが、今は通信制高校に通っています。学校に行けず悩んでいる中高生や保護者の方に、私の高校生活について紹介します。(高校生記者・ゆり=3年)
受験ストレスで不登校に
私は受験勉強のストレスといじめが原因で、中学3年生の11月頃から学校に行けなくなりました。その中で決意したのは、大学に進学するために全日制高校を受験することです。塾をやめていたため、一人での受験勉強は大変でしたが、友達と家族のおかげで頑張れました。
しかし、私が住んでいる地域では、欠席日数が年間30日を超えると全日制公立高校の合格が難しくなります。そのため、欠席日数が合否に影響しない高校から志望校を探しました。最終的に私立の女子校を2校受験し、どちらも合格。偏差値が高い方の高校に進学しました。
全日制に進学、大量の課題に追われ…
入学した高校は進学校だったため、毎日勉強に追われました。大量に出される課題を終わらせるため、毎日家に帰ってからも長時間机に向かわなければなりません。だんだんと身体的にも精神的にもつらくなり、体調が悪い日は登校できなくなりました。その後、高校1年生の9月に、学費のことを考えて公立の通信制高校に転入しました。本当は転校したくなかったので、決めた時はとても悲しかったです。
しかし、転校したおかげでとても成長できています。学校の海外研修プログラムや校外活動に参加して、友達もできました。塾に通いながら、受験勉強も頑張っています。
自分を大切にする進路選択をしよう
不登校から高校進学を目指す人へ、伝えたいことがあります。
全日制は通信制に比べ、制服代や教材費など金銭的な負担があります。しかし私は、全日制高校で「大学に合格する」という目標を持った友達や、親身になってくれる先生と出会えました。私は通信制より全日制の方が友達が作りやすいと感じたし、前の学校の友達とは今でも仲が良いです。
定時制と通信制が両方ある高校を選べば、学校によりますが、通信制に在籍しながら定時制の授業に参加できる場合もあります。
進学後は校外活動や資格取得を積極的にするとよいです。私の学校では、総合型や学校推薦型で大学に進学する人が多く、校外活動や資格がポイントになります。英検は上位の級を取れば、一般入試でも役立ちます。
そして、なにより自分を大切にする気持ちを持ってください。応援しています。