一度インターネット上で発信した言葉は、二度と消すことができません。自分の発信した言葉に責任を持ち、発信する前に今一度「この言葉で傷つく人はいないか」を見直す必要がありますね。

高校生の私たちから良い風を吹かせたい

「言葉はナイフになることがあるから注意しなさい」

これは私が小学生のときに学校で教えられた言葉です。最近、SNSで誹謗中傷を多く目にするようになり、私はこの言葉をより強く意識するようになりました。

SNSは、気持ちを共有したり相手を応援したりするためにあるものだと考えます。だから、嫌な気分になるような投稿やコメントはしてはいけないですし、心ない一言が誰かを傷つけ、死につなげてしまう可能性もあるという自覚を私たちは持つべきです。

これから先、さらにSNSは発達していくと思いますが、高校生の私たちがまずこれらのことに十分注意して賢い利用の仕方をし、SNSに良い風を吹かせる第一歩を踏み出さなければならないと思います。(lemonade=2年)

言葉は優しさで包むことも傷つけることもできる

私はSNSを使っていないのですが、人とつながることのできるツールを使うならば、一人一人が言葉に責任を持たなければと思います。

誰かに対して悪く思うのは自由であり、人間として当たり前のことです。しかし、それをSNSなどのネット上に書く場合、一生その発言が見られるという覚悟と、個人情報、表情が見えないゆえの言葉の鋭さへの自覚が必要だと思います。

言葉は人を優しさで包むことができますが、使い方を間違えてしまうとナイフのように鋭くなり、相手をすぐに傷つけてしまいます。特にSNSでは顔が見えません。日常の言葉を活字にした途端にとげとげしい言葉になるかもしれません。便利と危険は隣り合わせだと思うべきだと思います。(まじめがね。=2年)

自分の言葉に責任を持とう(写真はイメージ)

自分の発言が本当に必要か考えて

いじめや人種差別が根絶しないのと同じように、誹謗中傷、特にSNS上の匿名での誹謗中傷は、SNSが存在する限りなくならないと思います。誰もが、誹謗中傷を「悪いこと」だと言い、非難します。ですが、無自覚のうちに誹謗中傷をしているかもしれません。「正義感」という大義名分のもとに、悪口というナイフを振りかざしていないでしょうか。

誹謗中傷はなくならない。なぜなら、誰もが皆、自分はターゲットになりたくないから。そして人間は、他人を傷つけることに喜びを見いだすから。だから人は、自分が正しいと思い込み、平気で悪口を言うのです。自分の悪意ある発言が、誰かを傷つけていても「そんなつもりはなかった」と、口をそろえて言います。

まずみんなで、言葉の力を知りましょう。そして、一人で考えましょう。一時の感情で発信をしないことが何より大切だと思います。特にSNSで発信したことは、文字として残ります。あなたが発した何気ない一言が、「言葉のナイフ」となり、誰かを刺してしまうかもしれない。深呼吸を3回して、自分の発言が本当に必要かを見極めてください。常に、考えましょう。「Let's think.」です。(もつ=3年)

なぜ見ず知らずの人を誹謗中傷できるの?

私はSNSの誹謗中傷に対して、疑問を感じます。性格だって人柄だって分からないのに、SNSに掲載されたひとつの言動をその人の性格だと思い、どうして見ず知らずの人を誹謗中傷ができるのかと。

自分はスッキリするかもしれないけれど、受け取った相手側はスルーできず、真に受けてしまい、最悪死に追いやることもあります。SNSは便利なツールです。だけど一歩間違えれば人を死に追い込む凶器となることも忘れないでほしいと思います。

SNSに投稿する前に私は考えてほしいことがあります。それを受け取った相手側はどう思うか、そして、自分がされたらどう思うか。自分が誹謗中傷されたら相手と同じく、自分も傷つくはずです。

誹謗中傷がひどい場合は、親や警察に相談するべきです。私はこのような形で亡くなる人が傷つく人がいない世の中になってほしいです。(Rinka= 1年)