私が好きな漫画やアニメには、いわゆる「子ども向け」と呼ばれる作品がいくつかありますが、私は子ども向け作品が大好きです。周りの人に好きな作品を共有したくても相手の反応を想像して気後れしてしまう時があります。ですが私は、「子ども向け」作品は大人になっても堂々と見てよいと思うんです。(高校生記者・あかべこ=2年)
子ども向けアニメに夢中
私は中学3年生の頃、小学生の頃に見ていた「忍たま乱太郎」のアニメを久しぶりに見たことがきっかけで、面白さに魅了されました。個性的なキャラクターが見ていて楽しく、友情や家族の温かさを感じられるストーリーも心に響いたんです。
それから昔見ていた「プリキュア」シリーズや「ドラえもん」などをまた見始め、さまざまな子ども向け作品を好きになりました。

ですが当時の友達に、子ども向け作品を見る子はいませんでした。そのため、「子ども向けのアニメは幼稚で、小さい子どもが見るものだ」「まだそんな子ども向けの作品を見てるの?」とばかにされてしまうかも、という恐怖から、周囲の人に好きな作品のことを話す勇気が出ませんでした。
「他人を大切にする礼儀」を」学べる
子ども向け作品には「他人を大切にする礼儀や考え方」をテーマにしているのではないか、と思う場合が多くあります。幼い頃に身につけてほしい対人関係などのスキルを、作品を通して伝えているのだと思います。
ですが、中高生になった今だからこそ、改めて気づかされることがあります。温かい気持ちになったり、子どもの頃の気持ちを思い出せたり、たくさんのものを得られます。
大人になってからも堂々見て良いはず!
私は、将来子どもと関わる教職に就きたいです。「子どもたちが安心して学ぶことのできる環境をつくるうえで、子ども向け作品から得られたものもヒントにできたらいいな」。そう考えるようになった今では、家族や仲の良い友達には気兼ねなく好きな作品について話しています。子ども向け作品は、成長してからも、大人になってからも気兼ねなく堂々と見てよいはずです。
「子ども向けだから」と心のシャッターを閉めず多くの人に見てほしいですし、子ども向け作品が好きと迷わず言えるようになってほしいと思います。
- あかべこ 広島県在住。イラスト部、図書委員会所属。趣味は絵を描くこと。推理小説を読むのも好き。得意科目は英語。将来の夢は小学校教諭になること。