インターネットを使っていると、目に入る「ウェブ広告」。面白く、役に立つ広告もある一方、性的な広告も多く表示されます。私は、子どもが見るかもしれないウェブサイトに性的な広告が出ることにモヤモヤしています。(高校生記者・犬田=2年)
性的な広告にモヤモヤ
私はゲームで行き詰まったときに、よく「攻略サイト」を頼りにしています。ですが、攻略サイトのような個人が運営するウェブサイトには、共通して「性的な広告」が表示されることが多く、とてもモヤモヤします。

収入を増やす目的で、あえてクリックされやすい性的な広告を設置するサイトもある一方、サイト運営側が設定していないのに不適切な広告が配信されてしまうケースもあるそうです。
友達に見せた画面に表示…「空気が凍り付いた」
ユーザーの閲覧履歴などを分析する「トラッキング」を通して、利用者のニーズに合った広告を出す場合もあります。ですが、私は性的なサイトを見たわけでもありません。性的な広告を見せられるのは不快です。
家族や友達同士で見たり、小さな子どももアクセスする可能性のあるウェブサイトに性的な広告を掲載するのは配慮が足りないと感じます。

学校で友達とゲームの話をしていたときに攻略サイトを開いたら、性的な広告が出てきたことも。直前の和気あいあいとした雰囲気が一気に凍りついてしまいました。
笑い飛ばせたものの、なんとなく目のやり場に困り、気まずくなりました。悪いことをしているわけではないのに、先生が背後を通るときにこそこそと画面を隠さなければならないのがとても後ろめたく、もどかしかったです。
なぜ閲覧者が対策しないといけないのか
性的な広告は、性的なサイトを見ていなくても表示されます。現状、私たちにできる対策は、そもそもウェブサイトを見ないことと、広告を非表示にさせるツールの「アドブロッカー」をつけることくらいしかありません。アドブロッカーの導入も検討しましたが、わざわざ対策の手間をかけなければなければならない状況に疑問を感じました。

最近は忙しく、ゲームをすることもめっきり減りました。ですが、さまざまなウェブサイトで表示される性的な広告へのモヤモヤはいまだ解消しきれずにいます。