YouTube動画にコメントをしたら暴言のような返信があり、とてもつらい思いをしました。誹謗(ひぼう)中傷は、時には人の命を奪うくらいの暴力性があります。自分の発する言葉の影響力を考えてほしいです。(高校生記者・ふわめ=3年)

YouTube動画にコメントしてみた

私は毎日、暇な時はYouTubeで好きなアーティストの音楽を聴いたりASMR動画を見たりして、楽しく過ごしています。

毎日楽しくYouTubeを見ている

「おすすめ」に、親が不登校の息子について語る内容の動画があり、気になって見てみました。するとコメント欄には「息子を使って再生回数を稼ごうとしている」「毒親だ」など、とてもたくさんのコメントが書かれていました。私も動画投稿者に対して思ったことがあったので、動画投稿者を含め、誰も不快に思わない敬意を込めた言葉でコメントをしました。

数分して、動画投稿者からハートマークとお礼の言葉が届きました。「とても心に響きました」と返信をもらい、誰かを笑顔にできているようでとてもうれしかったです。

返信に「お前バカなの?」と暴言が

ところが次の日に自分のコメントを見ると、他の動画視聴者から「お前バカなの?」という暴言が書かれていました。見た瞬間、心拍数が急に速くなりました。

YouTubeを見るときに使っているイヤホン

私が「一意見として考えていただきたいです」と返信すると、「お前ふざけてるのか?」と一向に誹謗中傷が止まりません。相手は反対意見の人に暴言を書き、動画投稿者に対しても攻撃的なコメントを残す人。他のコメントを見ると、他人のYouTubeアカウント名を直接出して、特定の人物を誹謗中傷しているものもありました。「自分もそうされたら嫌だ」と怖くなり、私はコメントを削除しました。

誹謗中傷は「殺人」に等しい

YouTubeは趣味の時間を楽しくしてくれる最高のアプリでした。しかし誹謗中傷をされ、YouTubeを使うことに対して不安を感じています。誹謗中傷は「暴言を書ける、言える環境」があれば簡単に行えてしまいます。ですが、言われた方は軽い気持ちですみません。誹謗中傷が原因で自殺する芸能人のニュースも見聞きします。

相手の気持ちを考えず、攻撃的な言葉を投げかけるのは殺人に等しいと思います。自分の発した言葉が相手にどんな影響を与えるのか常に考えて、相手に敬意あるコメントをする世の中になってほしいと思います。