日常的に違和感なく使う「奥さん」という呼称。「女性が下」だと感じる人もいるようです。気になって、周りの大人に聞いてみました。(高校生記者・雲=2年)
なぜ奥さんって呼ぶのか
先日、男性の親戚が結婚しました。親戚と話していた時、会話の中で結婚相手を「奥さん」と呼んでいました。ふと、どうして既婚女性を「奥さん」と呼ぶのだろうと疑問が浮かんできたのです。
上下関係を連想させる
ネットで調べると、この言葉は武家などの屋敷で奥に住んでいた配偶者を敬って呼んだ「奥方」に由来していて、「奥に住む人」という意味の言葉が語源という説もありました。
由来の解釈をめぐっては意見が分かれているようで、主従関係や家父長制を感じて違和感を持つ人がいる一方、「妻が下」というニュアンスがあるという考えは俗説だという人もいます。
むしろ丁寧な言葉?
母に、奥さんという呼称をどう思っているか聞いてみましたが、マイナスのイメージや違和感は持っていませんでした。むしろ、「相手の配偶者を呼びたい時に妻や嫁よりも奥さんのほうが丁寧で敬意が込められているように感じる」そうです。
肯定的に使うなら問題ない?
親戚は「丁寧で柔らかい印象があるから」「他の表現の仕方がわからない」、父は「『妻』や『配偶者』という言葉を、第三者側が使うと違和感がある」と話してくれました。奥さんという呼称の歴史的背景を知らず、気にしたこともなかったという人ばかりでした。
女性を下に見るような意識がなく、言われた人も肯定的に受け取っているのであれば、使っても良いのではないかと思いました。
他の敬称はないものか
ですが、私は奥さんという言葉を使うのにとまどいがあり、使っているのを聞いて少し嫌な気持ちになったりもします。
同級生にも意見を聞いてみると、「他の呼び方が普及していないからではないか」との声がありました。他の敬称に変えていく道もあるのではないか、と思うのです。みなさんはどう考えますか?


















