2020年は、東京五輪・パラリンピック・イヤー。前回の東京五輪から半世紀余り。世界にどんなメッセージを発信するのだろうか。国内では、憲法改正の動きが焦点となり、安倍晋三首相が衆院解散・総選挙に踏み切るのかどうかにも注目が集まる。今年一年を展望した。

「米国第一主義」を掲げるトランプ氏が再選されるのか。世界が注視する4年に1度の大統領選が11月に行われる。

トランプ氏は型破りな内政・外交を展開、国際社会に波紋を呼んできた。大統領選の結果は、北朝鮮の非核化協議や緊迫化する中東情勢など世界に大きな影響を与えることになる。ウクライナ疑惑を巡る弾劾裁判の行方、トランプ氏と大統領選を争う民主党の候補者選びが注目される。

 

英国はEU離脱へ

中国の習近平国家主席は米国との貿易戦争に加え、民主化を求める市民らの大規模デモが過激化している香港情勢への対応が最大の課題となる。欧州では英国の欧州連合(EU)からの離脱が確実となり、第2次大戦の反省を踏まえ統合の道を歩んできた歴史の転換点となる。その影響も不透明で、政治、経済、社会で大きな混乱も危惧される。