高校生は、基本的に学校の制服を着て登下校する。しかし、大学生になるとほとんど毎日私服で過ごすことになる。男子大学生の私服事情について紹介していこう。(かっこま・大学3年)

結局無難が一番

人生で初めてスーツを着た大学の入学式。その日にできた友達と、次の日の待ち合わせ時間を決めて、そのまま帰宅した。慣れない肩の凝るスーツから楽な部屋着に着替えて、学校の準備をしているときふと思った。「私服どうしよう」

もう着ることのない制服。今はクローゼットの隅っこに

思えば中学、高校時代はずっと学ランの制服。土日は部活のユニフォーム。たまに遊びに行くときも大して服装を意識したことなどなかった。だが、大学生活に制服はなく、極端な話、週に7回私服で出かけなくてはならない。幸運にも私には4つ上の兄がいたので、大学生の服装について簡単に教えてもらった。

そして、無難に黒のパンツにTシャツ、その上から羽織れるような上着を持っていくという服装で大学に向かうことにした。友達もだいたい似たような服装だった。自分の感覚がずれていないことを確認し、少し安心した。

慣れてくると個性が出る

2年生になって周りを見渡してみると、少しずつ個性が服装に表れ始めていることに気づいた。韓国系のファッションや自分の好きなブランドで全身そろえる人、古着で特徴的な服装をする人など本当にさまざま。大学生になると、基本的にみんなアルバイトをする。自由に使えるお金が増えるためか、持ち物もだんだんと高価なものになっていると感じた。

3、4年生は、おしゃれというより、どれだけ楽な服装で学校に来るかという考えになるのか。部活ごとに作っているスウェットやジャージ姿が目立つようになる。ある程度交友関係なども固定され、周りの目を気にする必要がない上級生だからこそラフな服装になっていくのかもしれない。

第一印象は特に初対面の人との間では大事なものだ。自分がどのように思われたいか、また思われたくないかによって服装を選んでいくことが大切かもしれない。