インターハイ陸上女子三段跳びで優勝した小寺波音

全国高校総体(インターハイ)陸上の女子三段跳び決勝が2019年8月8日に沖縄県沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われ、小寺波音(愛知・安城学園)が1回目に12メートル71(追い風0.1メートル)で大会記録(12メートル69)を塗り替えると、4回目に12メートル81(追い風4.4メートル=参考記録)を跳び、初優勝に輝いた。

上位候補だった4日の女子走り高跳びで「自己ベストも出せずに」10位に終わり、三段跳びに気持ちを切り替えた。「優勝を意識しすぎると硬くなってしまうので、目標は3位以内」だったが、チームメートの近藤未空(3年)が6日の女子円盤投げを制し、「私も優勝したい」という思いに変わった。

今後については、「風がなくてもコンスタントに12メートル70以上を跳べるようになって、高校生の間に風に頼ってもいいので13メートル跳んでおきたい」と、さらなる飛躍を誓った。

小寺波音の話「記録の目標は1回目で自己ベスト(12メートル48)を上回って、13メートル近くまで行ければと。『絶対に行く』という気持ちで臨んだ1回目で自己新を出せたのと、日本選手権の参加標準記録(12メートル70)を突破できたのは良かったです」

(文・小野哲史、写真・幡原裕治)