8月4日から5日間、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで行われる陸上競技。都道府県大会やブロック大会などの結果から今大会の注目選手を紹介する。(小野哲史)

高島咲季(5月の神奈川県大会=小野哲史撮影)

女子100メートルは御家瀬が軸

男子800メートルのクレイ・アーロン竜波(神奈川・相洋3年)は昨年10月、1分47秒51の日本高校新記録を樹立した。日本陸連が将来の活躍が期待できる選手を強化育成する「ダイヤモンドアスリート」でもあり、5月の世界リレーでは日本代表の一員として銅メダルを獲得。6月には1分46秒59と自己記録を伸ばして日本選手権を制すなど、さらにすごみを増した。チームメイトで女子400メートルの高島咲季(3年)とともに2連覇を目指す。

女子100メートルは前回覇者の御家瀬緑(北海道・恵庭北3年)が優勝争いの軸になりそうだ。昨夏は日本代表に選ばれ、リレーでアジア大会に出場。今季は初戦で高校歴代2位タイの11秒54(追い風1.9メートル)をたたき出し、日本選手権でも高校生として29年ぶりに優勝した。対抗は前回2位で、今季は2度も11秒65をマークした景山咲穗(千葉・市船橋3年)。南関東大会短距離2冠の実力者が前回の雪辱を果たせるか。