出口晴翔(2018年のインターハイ=幡原裕治撮影)

ユース400メートル障害で金の出口、連覇目指す

前回は2年生ながら男子400メートル障害を制した出口晴翔(福岡・東福岡3年)は、2カ月後のユース五輪で日本陸上チーム唯一となる金メダルを獲得し、ダイヤモンドアスリートに認定された。恵まれた体格を生かしたダイナミックな走りで、再び頂点を目指す。

男子110メートル障害は、藤原孝輝(京都・洛南2年)が近畿大会で13秒97(追い風0.9メートル=高校歴代5位)と自己記録を大幅に更新すると、その翌日には村竹ラシッド(千葉・松戸国際3年)が南関東大会で高校歴代3位タイの13秒91(向かい風0.1メートル)をマーク。沖縄の本番ではハイレベルなレースが繰り広げられそうだ。

男子3000メートル障害の三浦龍司(京都・洛南3年)は、6月の近畿大会で30年ぶりに日本高校記録を更新(8分39秒49)。2週間後の日本選手権で、8分39秒37まで記録を伸ばした。近畿大会の1500メートルでも3分48秒74の好タイムで日本人トップの2位に入っている。3000メートル障害で2連覇中の留学生フィレモン・キプラガット(岡山・倉敷3年)の壁は厚いが、積極的なレース運びでどこまで太刀打ちできるかに注目したい。

中津川亜月(静岡・浜松市立3年)は、県大会に続き、6月の東海大会でも走り幅跳びと三段跳びの2冠を達成。走り幅跳びで4位だった前回からグレードアップを遂げた。それぞれ6メートル06(追い風0.4メートル)、12メートル59(向かい風0.8メートル)と、ランキング1位の記録を持ってインターハイ初制覇に挑む。