高校生による文化部の祭典「第49回全国高校総合文化祭香川大会(かがわ総文祭2025)」は、7月26日から31日までの6日間、香川県内で開催される。生徒実行委員会委員長を務める滝下塔子さん(香川・丸亀高校3年)に、全国から訪れる2万人の来場者を迎えるための準備の様子や見どころを聞いた。

「香川っていいところ」って思ってほしい

―これまでにどんな準備を重ねてきましたか?

1年生の7月から月に1~2回集まって、毎回7時間程度をかけて、準備を重ねています。委員の生徒は、2年生19人、3年生29人です。

生徒実行委員会委員長の滝下さん

かがわ総文祭2025を知ってもらうために、PR活動を頑張ったり、当日お客さまに楽しく過ごしていただけるように正しいあいさつの方法や接客方法を学んだり……、細かく挙げるとキリがありません。

全ては会場にいらっしゃる皆さまに「総文祭楽しかったな、香川県っていいところやったな」と思ってもらうために頑張っています。

業務別に分かれて準備中

―実行委員会では、業務別に分かれていますね。具体的な仕事内容は?

広報イベント委員会は当日配布のグッズ製作や公式インスタグラムの運営をしています。おもてなし委員会は、「おもてなし弁当」のメニューの考案や、大会リーフレットの作成を担当しています。国際交流委員会は招へい国の高校生のおもてなしや総合開会式の国際交流ステージの企画をしています。

ミーティングの様子。真剣に議論中

開会行事委員会は、総合開会式やパレードについての企画、運営を行っています。私は開会行事委員で、総合開会式の脚本を書いたり、出演者の管理をしたり、私自身も出演に向けて練習したりしています。

総合開会式で香川県の魅力をたっぷりお届け

―総合開会式の見どころは?

なんといっても、「つい誰かに話したくなるような香川の魅力」をたくさん知れるところ! 香川県について考え続けた高校生が作るステージです。

11月に行われたプレ大会総合開会式

第2部では前年に行われたかがわ総文祭2025プレ大会に引き続き、次年度開催県である秋田県とのお国自慢大会も!? 楽しみながら香川の推しポイントを探してみてほしいです。

意図をくみ動くメンバーを尊敬

―委員長としてチームをまとめる中で苦労したことは?

私は前に立ってどんどん進めるより、縁の下の力持ちになりたい派というか、「みんなの後ろから一緒に頑張ろう」と声掛けをしていくのが得意なタイプです。

約50人に指示を出すのは大変。だけど、各委員会の委員長を含め、中には私が今からしたいことの意図をくみ取って動いてくれた委員もいて本当に助けられました。

自分だけでなく、周りを見て行動できる人を常に尊敬しています。同じ高校生だと思うと、私もまだまだ頑張らないとなと思いました(笑)

島の自然、グルメ、伝統工芸…

―準備をする中で気づいた香川の魅力は?

日本で一番小さな県に、たくさんの良さがぎゅっと詰まっています。島という自然の豊かさ、うどんや骨付き鳥といった「食」、大会マスコットキャラクター「さぬぽん」のデザインにもなっている香川漆器や獅子頭などの「伝統工芸品」など、委員会業務に携わる中でたくさん発見できました。

香川の良さ、ぜひ知って

―かがわ総文祭2025への意気込みをお願いします。

34年ぶりに、香川で開催されるかがわ総文祭2025。県内外からいらっしゃる出演生徒やお客さまに、「香川に来てよかった、この夏楽しかった」と思ってもらえるように、頑張ります!

日頃の成果が存分に発揮できる大会になるように、準備を整え、スタッフ全員でお待ちしております。

11月に行ったプレ大会のパレード

―来場者へのメッセージをください。

ようこそ香川県へ! 日本で一番小さい香川県は、各地の名所に行きやすいという「小さいならでは」のポイントがあります。

香川県の名所や名産などは、総合開会式をはじめとした各会場において配布される大会リーフレットに掲載しているので、ぜひご覧ください。大会を通して香川の良さを知っていただき、足を運んでいただけると幸いです! 暑さには気をつけて、水分もしっかり取って、かがわ総文祭2025を楽しんでくださいね!

かがわ総文祭2025

演劇、書道、文芸など19の規定部門に加え、香川独自の協賛部門も展開。全国から約2万人の高校生が参加し、発表や展示、交流企画を通じて創造力と友情を育む。大会基本方針は「伝笑/必笑/優笑」で、笑顔が広がる大会を目指している。