香川県で7月27日、文化部の高校生の全国大会「全国高総合文化祭(かがわ総文祭2025)」が開幕した。28日には香川県、2026年度開催地の秋田県、2027年度開催地の石川県の生徒実行委員会が集まり、引き継ぎを兼ねた交流会が行われた。(文・写真 椎木里咲)
香川、秋田、石川の生徒実行委員会が意見交換
交流会は、総文祭開催までの活動内容や準備の流れ、運営のノウハウなどを次年度以降の開催地へ引き継ぐ目的で、例年大会期間中に行われている。開会行事担当、パレード担当、国際交流担当、広報・イベント担当、おもてなし担当の五つのグループに分かれて、約2時間かけて引き継ぎを行った。
「他県との交流行事では、相手の県の伝統芸能や名産品について理解するのが大事」「(参加者に提供される)おもてなし弁当は、彩りや味のバランスに気をつけて作った」など、香川県の生徒実行委員が秋田、石川の生徒実行委員たちにアドバイスが送られた。

「なんでも話し合う」のが成功のコツ
香川の生徒実行委員長・滝下塔子さん(香川・丸亀高校3年)は、「高校生が主体となって物事を進めてきた」と語る。「生徒の中で、なんでも話し合うのが大事。例えばプレ大会と本大会で総合開会式の会場が異なり、勝手が違いました。本番が成功できたのは、生徒間できちんと話し合いができていたからだと思います」

「秋田らしさ」を出していきたい
秋田の生徒実行委員長・熊谷彩夏さん(秋田・秋田高校3年)は、「総合開会式の裏話も聞けて、とても参考になった。よいところはまねしつつ、『秋田らしさ』を出せる総文祭を作りたい」と来年に向けて意欲を見せた。