半袖など、肌を見せる機会が多い夏。高校生からは「ムダ毛が気になる」という声が届くなど、体毛の悩みを抱える人は多い。皮膚科医の野村有子先生に、正しい体毛処理の方法を聞いた。

体毛の濃さに悩み
夏は肌を見せる機会が増え、体毛が気になり始める時期だ。中高生237人に肌の悩みを聞いたところ、「ムダ毛が多い」「毛深い」「剛毛」と体毛の濃さに関する悩みをあげる声が多く上がった。
思春期はホルモンの働きによって体毛が濃くなりやすく、高校生にとっても無関係ではいられない。周囲と比べて不安になったり、処理方法で悩んだりする人もいるだろう。

【処理の道具】自分の肌に合ったものを選ぼう
野村先生に正しい体毛処理を聞くと、「1人ひとりに合った肌質や肌の状態に合わせて、慎重に進めることが大切」という。処理方法は、カミソリや電気シェーバー、除毛クリームなどがある。

カミソリは、風呂場に置きっぱなしにしてはいけない。刃がさびて切れ味が落ち、雑菌が入り込んで炎症の原因になるおそれがあるためだ。切れ味の良さを保つため、こまめに刃を交換が必要しよう。
電気シェーバーは肌への刺激が少なく、手軽に使える。使用後は洗浄やメンテナンスに心掛けておくと、肌トラブルの原因になりにくい。
除毛クリームは、便利な反面、肌に合わないと赤みやかゆみが出る時もある。使う前には、パッチテストして自分の肌に合うか確認しておくと安心だ。
家庭用脱毛器の選択肢もあるが、高価なので、高校生が使う選択肢には上がらないだろう。
【処理のコツ】風呂場での処理はNG
ムダ毛処理に最適なタイミングは、入浴後だ。入浴中に処理をしがちだが、実は肌にとってNGな行為。「雑菌が多いため、お風呂場では行わないでください」
処理の手順は、シェービングクリームやコールドクリームを塗って、肌のすべりをよくしてから、毛の流れに沿ってゆっくりそる。残った毛を逆ぞりでやさしくそり、ぬれたタオルでやさしく拭き取り保湿クリームで肌を整える。

【処理後のケア】ぬれタオルで優しく拭う
処理後は目に見えない細かい傷がついている場合がある。「すぐに入浴したり、石けんで洗ったりせずに、ぬれタオルでやさしく肌に残っているクリームを拭き取りましょう」
そった後は、ニキビができやすい人はさっぱりとしたローションタイプ、乾燥しやすい人はクリームや乳液を使って保湿をする。「冬は空気が乾燥しやすいため、しっかりとした保湿が肌トラブルの予防になります」
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