世界の高校生が化学の実力を競う第51回国際化学オリンピックがフランスで7月21日から30日まで開催され、日本代表として高校生4人が参加。金メダル2個、銀メダル2個を獲得した。日本代表が金メダルをとるのは6年連続、代表全員がメダルを獲得するのは16年連続。文部科学省と日本化学会、「夢・化学―21」委員会が7月30日、発表した。

国際化学オリンピックは、高校などに在学する20歳未満の生徒が対象で、他国では高校を卒業して大学入学を秋に控えた生徒の参加も多い。今回は80カ国・地域から309人が参加。それぞれ5時間の実験、理論の問題に挑んだ。金メダルは参加者の約1割に、銀メダルは約2割に、銅メダルは約3割に与えられる。

第51回国際化学オリンピック日本代表の4人。左から大渕君、末松君、西野君、平嶋君(日本化学会提供)

日本代表の成績は次の通り。

末松万宙君 (神奈川・栄光学園高校2年) 金メダル

西野拓巳君 (奈良・東大寺学園高校3年) 金メダル

大渕将寛君 (神奈川・横浜市立南高校3年) 銀メダル

平嶋瞭一君 (兵庫・灘高校3年) 銀メダル

日本代表は、昨年開かれた国内大会「化学グランプリ2018」の参加者から候補21人が選ばれた中から二次にわたる選抜を経て選ばれた。強化合宿を経て本番に臨んだ。

2021年の第53回国際化学オリンピックは日本で開催され、試験やセレモニーは近畿大学で行われる予定。