肌のトラブルに悩む高校生は多い。脱毛について、皮膚科専門医の深野祐子先生に聞いた。(野口涼)
Q. 将来はげないか不安です。対策はありますか?
A. 遺伝の影響が大きいけれど…生活習慣整えることも大事
男性型の脱毛は遺伝的な要因の影響を大きく受けます。また、脱毛が始まる前に対策できることもほぼありません。
だからといってガッカリしなくても大丈夫。今は脱毛の進行を止める優秀な薬もあり、90%の人に効果が出ています。大人になって抜け毛が気になってきたら、早めに皮膚科を受診することをおすすめします(ただし自費診療)。
頭髪は通常でも1日100本ほど抜けると言われています。遺伝的に脱毛の心配のある人は、ある程度の年齢になったら頭頂部や生え際の髪を定期的に撮影し、経過を観察するといいでしょう。
頭皮を清潔に保ち、バランスのいい食事をとることも大切
遺伝以外にも、頭皮が不潔だったり、炎症を起こしていたりすると抜け毛の要因になります。また、過度なダイエットが脱毛につながることもあります。頭髪を清潔に保つこと、バランスのいい食事をとることを心掛けましょう。
深野祐子先生
ふかの・ゆうこ 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医。医学博士。2014年に東京都品川区にめぐろ皮膚科クリニックを開設。