世界保健機関(WHO)は、スマートフォンなどのネットゲームのやりすぎで日常生活をおくれなくなる「ゲーム障害」を、アルコール依存やギャンブル依存のように、治療が必要な依存症として認定した。
WHOが病気を類型化した「国際疾病分類」を約30年ぶりに改訂し、その中に「ゲーム障害」を初めて盛り込んだ。2022年から適用される。ゲームをプレーする時間の制御がきかない、生活に悪影響が出てもゲームをやめられないなどの症状が続くとゲーム障害と認められるという。
専門家によると、ネットゲームの中でもとりわけグループで行うオンラインゲームは依存症になりやすい。体力低下、睡眠障害のほかゲームをやめさせようとした家族に暴力をふるう事例もあるという。国際的に治療法や予防法の研究開発が進むことが期待される。