便秘がちでおなかが痛い。すっきりしたい。どうすれば改善できるか、久里浜医療センター(神奈川)の水上健先生にオススメの運動やトイレに行くタイミングを聞いた。(平野さゆみ)

Q.便秘がちでおなかが痛くなります。改善する方法はありますか?

 

A.主な原因は運動不足。ラジオ体操やおなかのマッサージを継続して行おう。

スポーツ選手に便秘はいないと言ってもよいほど、運動は便秘予防に大切です。おなかが痛くなる便秘の原因の大半は運動不足なので、ラジオ体操のような軽い運動を毎日行うだけでも改善します。また、起床時に布団の中で両膝を立て、恥骨から下腹にかけて両手で揺らすように1分ほどマッサージするのも効果的です。

通常、便は食事をたくさん取った後に出るようになっています。腸が活発に動くのは食後2時間ほどですから、その間にしっかり出しておきましょう。たとえ便意を感じなくても、毎日同じ時間帯にトイレに行く習慣をつけることが大切です。朝は忙しくてトイレにこもる時間がないという人は、夕食後でも構いません。

 
水上健さん
みずかみ・たけし 医学博士。久里浜医療センター内視鏡部長。専門は大腸内視鏡検査や過敏性腸症候群、便秘の治療。