Q. 厳しい先生や先輩などに、提案や頼み事をしたいときは?

 

A. 自分の「目的」をはっきりさせて、理路整然と伝えよう。

目上の人に要望を伝える場合、何も意識せずに話しかけるのでは、こちらの主張を十分に伝えられないまま会話を打ち切られてしまうことも。まずは「どうしてほしいのか」という目的を自分の中ではっきりさせて、そのために何をどういう順番で伝えればよいかを考えてから話しかけましょう。

厳しい先生や先輩でも、自分を頼ってきてくれる相手のことは悪く思わないもの。「わからないので教えてください!」と、相手の懐に飛び込んでみるのも一つの手です。あるいは、「先生や先輩のやり方はおかしいと思うので」「嫌なので」といった感情論にならずに、なぜそのような要望をするのかを理路整然と説明できるのであれば、自分の意見を率直に伝えてみてもよいと思います。

 
石川幸子さん
いしかわ・さちこ 独立行政法人国際協力機構(JICA)国際協力専門員。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で難民支援に従事した後、笹川平和財団勤務を経て、JICAでASEAN地域の紛争解決や地域協力に取り組む。