プロのインタビュアーとして活躍する佐藤智子さんに、高校生が抱きがちなコミュニケーションの悩みについてアドバイスしてもらった。(安永美穂)

Q.怖そうな先輩に話しかけなければならないときのコツを教えてください。

 

A.相手のすごいと思うことを伝えてから本題に入ろう。

できるだけ相手の行動を中断させないタイミングで声をかけ、「今、お話ししていいですか?」の一言を忘れずに。そして、「先輩のドリブルってすごいですよね。自分もそんなふうにできるようになりたいです。一つだけ、教えてほしいことがあるんですが…」というように、相手の「ここがすごい」と思うことを伝えてから本題に入りましょう。

話が終わったら、「ありがとうございました」とお礼をしっかり伝えます。そして、「先輩に言われた片付け、ちゃんとやっておきました」、「先輩のアドバイスのおかげで、こんな結果が出せました」という報告も必ずしておきましょう。この報告を忘れてしまうと、「せっかく教えてあげたのに、それっきりだ」と悪い印象を持たれかねないので注意が必要です。

 
佐藤智子さん
さとう・ともこ  プロインタビュアー、編集者、インタビューコーチ。女性誌の編集部に在籍していた頃から20年以上にわたり、1万人を超す著名人へのインタビュー実績をほこる。