【インタビュー】大関れいかさん　「高校生はたくさん遊び、学んで」

 

高校時代に動画アプリ「Vine」に面白動画を投稿して一躍有名になった大関れいかさん。9月公開の映画「私たちのハァハァ」では、主演の一人に抜てきされ、演技に初挑戦。自身の青春の大切な1ページになったという。
（文・中田宗孝、写真・玉井幹郎）

大関さんは「私たちのハァハァ」への出演依頼が届いた時のことを「不安しかなかった」と振り返る。

　「初めての演技、台本を覚えられるか、共演者と仲良くなれるか……。でも、監督が『この役は大関に演じてほしい』と推してくれたのが、すごくうれしかった。それで出演を決めました」

　演じた「さっつん」は自身に似た性格だという。

　「いつも周りを盛り上げるけれど、ちょっぴり真面目な部分もある。まさに私っぽいキャラで演じやすかった！」

　作品では、主演の4人が休憩中のつもりでしていた雑談が実は撮影されていて、本編で使われている。「本当に全員が素のまんまですが、そんなシーンが私の1番のお気に入りだったりするんです」

青春はずっと続く

　高校時代は面白動画の投稿で全国区の人気者となり、世界が広がった。充実した3年間だったかと思いきや、ちょっぴり悔いもあるという。

　「もっと遊びたかったし、いろいろな場所に出掛けたかった。みんなが思うほど『リア充』していないんですよ（笑）。映画の撮影をしたのが、高3の夏休み。だから、この作品が私の忘れられない青春の思い出になりました」

　現在は専門学校生。高校を卒業しても、青春はまだ終わらない。

　「私は今、水泳のコーチになる夢に向かっています。自分が熱くなれるものが一つあれば、20代、30代になっても青春はずっと続いていくと思っています」


 高校生記者インタビュー 

　高校生記者2人が大関さんの素顔に迫った。（聞き手・岩城正姫、多和田萌花）

たくさん遊び、学んで

――面白い動画はどのように考えていますか？

　基本ネタは、日常、恋愛、女子高校生、「リア充vs.非リア充」それぞれの「あるある」。自分の恋愛経験を生かしたり、Twitterでみんながつぶやいている恋愛ネタを採用したりすることもあるんですよ。まぁ実際はそんなに深く考えていませんが（笑）。ネタを思いついたら、すぐにケータイのメモ帳にメモる！　お風呂で思いついた時は、忘れないよう風呂場の鏡にメモったり（笑）。

――動画作りで意識していることはありますか？

　楽しんで作るようにしています。自分が楽しまないと面白い動画は作れません。友達やTwitterからのみんなの応援が自分の原動力になっています。「れいかちゃん面白いよ、最高だよ」なんて感想をもらうと、もっとみんなを笑わせてやろうという気になりますね！

――高校生のころの大関さんを教えてください！

　友達をイジることも、イジられることもある。とにかく人を笑わせることが大好きでした。高校3年間はあっという間。みんなでお昼ごはんを食べたり、友達の誕生日をサプライズで祝ったり。そんなささいな出来事が大切な思い出です。

――今、やりたいことは？

　水泳のコーチになるための勉強が最優先。そしてVine関係のお仕事があればな、という感じです。私の中では、学校とVineはきっちり分けています。実は、幼いころから歌手になりたかったので、歌やミュージカルにも興味があります。

――高校生にメッセージを。

　高校生のうちにたくさん勉強してたくさん遊んだ方がいい！　どちらかではなくて、どっちも頑張る。片方だけ頑張っても……後悔すると思います。

――両立させるには？

　まず、自分の好きなものを一つつくることが大事かなと思います。私だったら水泳。すると遊びは遊び、でも泳ぐときは泳ぐ、とメリハリがつくようになる。そして勉強もしないといけないので、その時間もしっかりつくる。どれもおろそかにならないようになりますよ。

　周りと比べないことも大切です。「勉強が足りないんじゃないか」なんて重く考えすぎても、落ち込むばかりで良いことはないんですよね。「私は私らしくいればいい」と肩の力を抜いて、自分らしく頑張ればいいですよ。「いつもポジティブに生きていればなんとかなるよ」と強く言いたいです。

「私たちのハァハァ」

（C）2015「私たちのハァハァ」製作委員会

福岡県に住むチエ（真山朔）、さっつん（大関れいか）、文子（三浦透子）、一ノ瀬（井上苑子）の女子高校生4人組は、人気ロックバンド「クリープハイプ」の大ファン。彼女たちは、高校最後の夏休みに東京で開催されるクリープハイプのライブに参加するため、無謀にも福岡から東京まで自転車で向かうのだが……。9月12日から全国公開。配給：SPOTTED PRODUCTIONS。

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