東京工業大学は、学生の交流のための新たな施設を約30億円かけて建設する計画を明らかにした。全額を同大卒業生で飲食店検索サイト「ぐるなび」会長の滝久雄氏からの寄付でまかなう。日本を代表する建築家、隈研吾氏の事務所が設計を手掛ける。オープンは2020年10月の予定だ。

東工大の新たな国際交流施設のイメージ(隈研吾建築都市設計事務所提供)

東工大の三島良直学長らが発表した。新施設は、地上2階・地下2階建てで、延べ床面積約5000平方メートル。建設場所は、同大の大岡山キャンパスの正門の近くで、大学の新たなランドマークとする構想だ。施設には、日本出身の学生と留学生、教職員の交流スペースや、グループ学習のためのスペース、海外の大学や留学支援の情報、学生同士の交流の情報を共有するスペースなどを設ける。

東工大の新たな国際交流施設のイメージ(隈研吾建築都市設計事務所提供)
東工大の新たな国際交流施設の建設を発表した三島良直学長、滝久雄・ぐるなび会長、建築家の隈研吾氏

東工大は三島学長のもと、教養教育の刷新、学部・大学院の一体化、学生の留学の促進といった教育改革に取り組んできた。同大は、新施設で学生の課外活動や、留学生をまじえた交流をさらに活発にしたい考えだ。