高橋颯人選手(青木美帆撮影)

10月に長崎で国体少年男子バスケット競技が開催された。単体チームでなく数校の混成チームで挑むことが多い国体バスケット競技は、インターハイ(全国高校総合体育大会)やウインターカップ(全国高校バスケットボール選抜優勝大会)未出場の好プレーヤーが多く躍動する。全国大会のレベルを肌で感じた6人に話を聞いた。(文・写真 青木美帆)

高橋颯人(埼玉選抜#12 埼玉栄3年)「走力に自信」

――初めての選抜チームでの経験はどのようなものでしたか?
 キャプテンの波多(波多智也=正智深谷3年)を中心に、とても環境がよかったです。選抜チームはかなりタイトなディフェンスを求められるので大変ですが、相手もけっこう引っかかるのでやりがいは感じます。
 
――混成チームの難しさ、楽しさはどんなところにありますか?
 難しいのはコミュニケーションです。普段から一緒に練習していないので、ミスが続くとどんどん引きずってしまって、切り替えるのが大変です。楽しさは…勢いに乗ると全員得点が取れることです。
 
――国体チームでの自分の役割をどのように考えていますか?
 シュートを打つことはもちろんですが、アウトサイドからインサイドにボールを入れて、インサイドからアウトサイドにボールをさばいて…。あとはアーリーオフェンス。走力には自信があります。
 
――チームではインサイドでのプレーが多いそうですが、国体チームでは アウトサイドから仕掛けるようなプレーが多かったですね。
かなり大変です(笑)。カッティングからのジャンプシュートは得意なんですがドリブルが苦手なので、ボールをもらったらすぐにシュートを打つしかない。でもそれだとリズムが単純になってしまうんです…。(2014年10月19日取材)

【高橋颯人(たかはし・はやと)】
埼玉・埼玉栄高校3年。さいたま市立春里中出身。189㌢71㌔。ポジションはパワーフォワード。長い腕を生かした、打点の高いシュートやシュートチェックは魅力的。