ジュナさん(立教大学観光学部2年)は、高2のときに高校を休学し、カナダ・トロントへ10カ月間留学しました。「英語が苦手」だからこそ飛び込んだ結果が、今の大学生活にもつながっているといいます。(取材・構成 高校生記者・麦=2年、高校生記者ミーティングで取材)
コロナ禍で「これからの人生」を考え留学を決意
―留学の動機やきっかけを教えてください。
私は2021年4月、高校2年生の時に、留学をサポートしてくれる海外留学EFを使って留学しました。
留学に行く1年前はコロナ禍のパンデミックの時期。約4カ月、学校に行けませんでした。その間に「これからの人生で何をしたいか」と考える時間が増えました。洋楽を聴いたり、海外旅行に行ったりするのが好きで、「将来は国際系の仕事に就きたい」と思っていました。ですが、英語がとても苦手で、全く語学力が伴っていませんでした。当時の英語力は初級レベル程度だったと思います。
だからこそ「いつかは留学したい」と考えました。そしてせっかく行くなら大学入学前に長期で経験したいと思い、高校を1年間休学してでも留学すると決めました。
カナダ留学通して「ダイバーシティ」に関心
―なぜ留学先をカナダ・トロントにしたのですか?
英語といえばアメリカを思い浮かべていましたが、EFの担当者に「コロナ禍で10カ月の滞在は難しい」と言われました。そこでアメリカと文化が似ているカナダを候補に入れました。
さらに、トロントにはラテンアメリカ系やヨーロッパ系の人が多いと知り、自分とは異なる文化に触れられる点に魅力を感じて選びました。
―大学では何を学んでいますか?
立教大学観光学部交流文化学科に在籍し、異文化理解やLGBTQ、ジェンダーギャップなどを学んでいます。
カナダに留学したとき、周囲の友人がゲイやレズビアンであることがあり、多様性に大きな驚きを受けました。その経験を通じて関心を持ち、大学でもLGBTQに関するゼミを選びました。
3年後は「海外にいるかも」
―3年後の自分をどのように描いていますか?
日本で働くか海外で働くかは、まだ決めきれていません。ただ、3年後は海外にいるかもしれません。理由はワーキングホリデーをしたいからです。留学は勉強のためでしたが、次は現地の人と生活に溶け込みたいと思っています。
大学卒業後にワーホリをして、その後は企業に就職するか、NPOやNGOで活動するかは未定です。ただ、もっと長期で海外に滞在し、多様な文化を体験したいと考えています。だから3年後は日本にいないのではないかと、未来に期待しています。
- 麦 神奈川県在住。趣味は読書と音楽を聴くこと。推しはMrs. GREEN APPLE。得意科目は歴史。将来の夢は社会科の教員になること。


















