「留学したいけど、一歩踏み出せない」「どのプログラムに参加したら良いか分からない」というあなたへ。高2でアメリカに短期留学したエリカさん(専修大学国際コミュニケーション学部3年)に、留学経験を語ってもらいました。(取材・構成 高校生記者・凪=1年、高校生記者ミーティングで取材

サンディエゴは「人種のサラダボウル」

―まず、どのような留学を経験されたのですか。

私は高校2年生の冬に、アメリカ・サンディエゴへ2週間、海外留学EFを使って留学しました。

サンディエゴを選んだのは、「英語といえばアメリカ」という考えがあったからです。それに加えて、サンディエゴは国籍・人種・年齢層に偏りがなく、まさに「人種のサラダボウル」といわれるほど国際色豊かな点にも魅力を感じました。

エリカさん(一番右)と取材をする高校生記者の凪さん(右から2番目)

高校の教材やYouTubeで準備

―留学前にはどのように準備をしましたか。

当時高校で配られていた英語教材をフル活用して、ただ暗記するのではなく文の中で生かせるよう意識して勉強しました。海外の方のYouTubeを視聴し、ネーティブのスピード感に慣れるようにしていました。

年上ばかりの環境でもすぐに打ち解けた

―現地ではどのように過ごしましたか。

現地の高校に通うのではなく、留学プログラムを提供する「EF」のスクールに通いました。年上の方が多く、最初はとても緊張しました。ただ、周りは「英語を勉強したい!」という強い熱意を持った人ばかりで、すぐに打ち解けることができました。

Free breakfast(The Calgary Stampedeというお祭り期間に開催される催し)に行った(エリカさん提供)

母国語を話すと減点

―苦労した点はありましたか。

体調や言語のストレスが大きかったです。授業はすべて英語で進み、母国語を話すと減点になるシステムがありました。その厳しさには私も驚きました。

―留学を通して成長したポイントは?

異文化の中で生活をすることで、自分が少し大人になったと実感しました。また逆に、日本語を十分に理解していないと気づき、進路を考えるきっかけにもなりました。

将来は「日本語教師」を目指す

―現在はどのような学びをしていますか。

専修大学国際コミュニケーション学部日本語学科で日本語を学んでいます。魅力を感じた教授のもとで学びたいと思い、受験勉強も頑張りました。

ゼミで方言を使ったゲームを試作中(エリカさん提供)

―将来の夢を教えてください。

大学を卒業したら日本語教師になりたいです。海外の方に日本文化を知ってもらい、その上で日本語を話せるようになってほしいと思っています。

凪 千葉県在住。演劇部、文化祭実行委員、生徒会役員。趣味は芸術鑑賞。特に演劇と書道に心奪われる。特技は書道、速読。