ユウさん(上智大学国際教養学部3年)は、中学3年生の時にアメリカ・サンディエゴに留学しました。周囲の留学生に圧倒され自信をなくしながらも、気持ちを奮い立たせられたわけを聞きました。(取材・構成 高校生記者・からめる=3年、高校生記者ミーティングで取材

アメリカ英語を習いたい

―なぜ留学しようと思ったのですか?

中学校3年生の時に3週間、アメリカ・サンディエゴに海外留学EFを使って留学しました。アメリカ英語を学びたかったことと、周りの友達が短期留学を始めて「中高生でも留学できるんだ」と知ったのがきっかけです。旅行とは違う形で海外に行ってみたいと思いました。

ユウさん(左)に取材をする高校生記者のからめるさん

―留学前にどんな準備をしましたか。

私は、英語は使えば使うほど伸びると思っています。日本で日本語ばかり使うと、せっかく覚えた英語を忘れてしまうと感じたので、できるだけ英語を聞くようにしました。動画を見るときも、日本語字幕で見てから最終的には字幕なしの英語で視聴しました。

ついていけず落ち込んで…

―現地での生活はどうでしたか。

最初はヨーロッパからの留学生の英語の速さについていけず、「私は英語が話せないのか」と不安になりました。中学では英語に自信があったので、「せっかくの留学で何も伸びなかったらどうしよう」と落ち込みました。

そんな時、「日本語を話してチャンスをつぶすのは嫌だ」という思いが支えになりました。プライドが英語学習を後押ししてくれたと思います。「理想の留学像を持っているのだから、ここで折れてはいけない」と自分を奮い立たせました。

留学先で初めてできた友達(ユウさん提供)

世界中に友達を作りたい

―どんな理想を持って留学に臨んでいましたか?

英語がペラペラになり、「アメリカで育ったの?」と言われるくらいの会話力を身につけたいと思っていました。世界中に友達を作るのも理想でした。

そのためには世界共通語の英語の力が必要です。日本では英語だけの環境を作るのは難しいですが、留学中は毎日英語漬けなので必然的に力が伸びます。理想像を描くことは大切で、モチベーションにもつながりました。

空き時間は寮のジムに行っていた(ユウさん提供)

―中高生のうちに留学する良さはどんな点にあると思いますか。

語学力だけでなく人間力も育ちます。母国語が通じない環境では、自分の「当たり前」が通じず、自分で全てをやらなければなりません。異なる考えや意見の伝え方も学べました。留学は早い方がよく、大学生活の可能性も広がると思います。

からめる 東京都在住。カフェ巡り、キャンプ、ライブ、ギターなど趣味はたくさん。カフェでまったりするのが癒やしの時間。