高校受験の入試1カ月前、成績不振で塾のクラスを落とされ、第1志望の合格は絶望的でした。ですが、勉強法を変えて状況は逆転。合格できました。(高校生記者・凪=1年)

志望校を決め、塾に入った

中学1年まではスポーツと勉強を両立し、塾に通わずとも学年20位以内をキープしていました。

直前期、教科ごとにやることを決めた紙

転機は中1の冬、とある私立高校を見学したときです。校風や雰囲気にひかれ、「行きたい」と強く思いました。入試は難関だったため、進学塾に通い始めました。中学2年の間は、成績は安定していました。

成績が下がり続けるも「諦めたくない」

中学3年の夏、志望校別のコース分けテストがあり、良い結果で志望校のコースに入りました。しかしその後、担当の先生との相性も悪く、成績は下がり続けました。毎週のクラス分けテストで結果を出せず、入試1カ月前には志望校は「手の届かない存在」となり、先生からも志望校変更をすすめられるほどでした。

それでも私は「諦めたくない。他の学校に行く自分が想像できない」と感じていました。そこでイチかバチか、勉強法を変えて挑み直したんです。

教科ごとに優先順位を付けた

私は気まぐれな性格で、その日の勉強内容を気分で決めてしまいがちでした。そこで父と一緒に、教科ごとにやるべきことや勉強時間を紙に書き出し、優先順位をつけてスケジュールを組みました。

苦手な数学を例にあげると、模試の復習と志望校の過去問の復習を重点的に取り組みました。模試はなるべく難しい問題から、過去問は近い年度から復習していきました。

復習では、「どう考えたら正解になるか」「なぜ間違えてしまったか」を言語化します。次に解き直しをして、少しでも点数が伸びるようにしました。

決めたことをもとにスケジュールを組みました

過去問を解くときは、自分の得意科目から早く解けるようになることを目標にし、慣れてきたら制限時間を5分ほど減らしました。

最初はなんとなく制限時間を設定していましたが、毎日解いていくうちに必要な時間が分かってきました。積み重ねが生きてきます。

この管理を入試まで1カ月間、毎日繰り返しました。模試やクラス分けテストなど成果を可視化する機会はなかったため、不安もありましたが、「今やるべきことをやる」と決めて取り組みました。そして、結果的に第1志望に合格できました。

どんな状況でもあきらめないで

私の経験から伝えたいのは、「どんな状況でもあきらめない」ことです。成績が落ちていても、結果が見えなくても、やるべきことをやれば、未来は変えられると実感しました。皆さんも目標に向かって、あきらめず走り続けてください。

凪 千葉県在住。演劇部、文化祭実行委員、生徒会本部役員。趣味は芸術鑑賞。特に演劇と書道に心奪われる。特技は書道、速読。